車を購入する際にマイカーローンを利用する方もいますよね。
マイカーローンを利用するときにフルローンで借りて車を購入できれば、お金をあまり使わなくて済むからありがたいなんて思う方もいるかと思います。
しかし、フルローンをすることはリスクがあり、注意するべきことがあります。
この記事では、
- マイカーをフルローンで借りるか検討中の方
- なるべくマイカーローンを利用しようとしている方
- マイカーローンのメリット、デメリットを知りたい方
このような方に向けて、車をフルローンで購入するメリットやデメリット、注意点を元銀行員でFPが徹底解説します!
目次
そもそもフルローンで借入できるの?
車の購入に伴ってマイカーローンを申込みしてから審査を行いますが、審査に通ることができればフルローンで借入することも可能です。
審査の重要ポイントは、住宅ローンや消費者ローン、カードローンなどと基本的に同じです。
【審査のポイント】
- 年収
- 借入金額
- 返済期間、毎月の返済金額
- 他の借入状況(過去24ヶ月の延滞の有無)
- 勤務先、勤続年数
- 預貯金状況
ざっくりとこの辺りはとても重要なポイントとなってきます。
借入することになるため、”信用”が重要になってくるため、「安定した収入」が審査を通りやすくするポイントです。
マイカーローンに担保や保証は必要?
マイカーローンの申込みにおいてはカードローンなどとは違い、担保や保証が必要なケースもあります。
担保や保証は借入先によって対応は異なってきます。
銀行系でマイカーローンを申込む場合の担保、保証の有無
銀行系(銀行や信用金庫など)の場合は基本的に保証会社の保証を受けるケースが多いです。
別途に保証会社の申込みをする必要はありません。
銀行や信用金庫に申込みをしたら、金融機関から提携保証会社へ審査を回します。
そして保証会社の審査が通れば、銀行などで借入することが可能です。
ディーラーローンを申込む場合の担保、保証の有無
ディーラーローンは車の購入と同時に申込みもでき、回答も早いのが特徴。
担保、保証を追加で求められることはありませんが、ディーラーローンの場合、
そもそも車の所有者がディーラーになるケースがあるため、全額払うまで自分の車ではありません。
消費者金融でのマイカーローンを申込む場合の担保、保証の有無
消費者金融系でもマイカーローンの商品を取り扱っている会社はあります。
消費者金融の場合は購入する車両を担保するケースがあります。
なお、金利が10%以上とかなり高い上に担保提供もする必要があるため、
銀行系やディーラーローンの審査が通らず、かつどうしても車を購入しないといけない環境にある場合に、極力少額で申込むことをおすすめします。
車をフルローンで購入するメリットとは
ではフルローンで借りるメリットを知っておきましょう。
- 貯金がなくてもすぐに車を手に入れられる
- 欲しい中古車があった場合、即時申込ができる
それぞれ解説します!
メリットその1:貯金がなくてもすぐに車を手に入れられる
フルローンを利用する場合、車の購入に関する全ての費用を借入で対応するため、貯金を利用する必要がありません。
そのため、審査にさえ通過すればいつでも車を手に入れることが可能です。
メリットその2:欲しい中古車があった場合、即時申込ができる
中古車の場合は、一期一会です。
欲しいと思って、検討している間に他の人に購入される可能性はあります。
しかし、貯金がなくてもフルローンで申し込みをすることで手に入るチャンスがあります。
また販売店によってはローンの審査結果までは「中古車の取り置き」をしてくれる所もあります。
車のフルローンのデメリットとは
ではフルローンで購入するデメリットも理解しておきましょう。
- 今後の借入審査に影響が出る
- 審査の承認率は下がる
- 生活費の圧迫に繋がる
こちらもそれぞれ解説していきます!
デメリットその1:今後の借入審査に影響が出る
ローンを組むということは信用情報に掲載されます。
そのため、今後「住宅」「結婚資金」「教育資金」「生活資金」など様々な状況でお金が必要となった際に、ローンの審査は通りにくくなります。
借入の審査は、既に借りている借入の総額も加味します。
デメリットその2:審査の承認率は下がる
借入の審査は信用のチェック作業です。
そのため、車の購入をする際に、フルローンをする際に貯金が全くない状況だと、信用が下がってしまいます。
貯金ができていないと信用が下がってしまいます。
そのため、これから車の購入を検討している方は少しでも「貯金残高」を作っておきましょう。
デメリットその3:生活費の圧迫に繋がる
フルローンを利用することは、当然毎月の返済額や総返済額は増加します。
また、その他にも車の維持費が発生するため、毎月の収支の固定費は増加します。
貯金をするためのコツは下記の、
「貯金が簡単にできる節約術とは?節約術の重要な3つのコツを解説」
こちらで詳しく解説しています。
FPとしてはフルローンはおすすめしない?
マイカーローンにおいてフルローンで購入することはあまりおすすめできません。
何よりも今後のライフプランを考えてマイカーを購入するのにそこまで借入金額を増やしておくことはおすすめできません。
その時に備えて緊急時は借入の対応をしなければならないこともあるかもしれません。
そのような状況の時にマイカーを手に入れるために大きな金額を借りていたがために、新しい借入ができないなんてこともありえます。
だからこそ、車の購入のためにそこまで借入を利用するのではなく、一部は貯金も使う。
そしてなるべく身の丈に合った車を購入し、借入額を増やさないようにしましょう。
マイカーローンの正しい借り方とは?
まず借りるとしてもご自身の返済能力を勘案して借入金額の上限を検討しましょう。
そこで最初に確認することが、毎月いくらまで返済できるのかです。
手取り25万円であれば毎月5万円の返済までです。
この金額を超えると生活費が圧迫されるのと、貯金に回すお金がなくなってしまいます。
また、もしも他に借入があればその金額とマイカーローンを足して手取りの20%までにしましょう。
毎月の返済額を元に借入金額の上限を決めよう
手取りの20%までで毎月5万円まで返済できると決めたら返済シミュレーションで借入額を試算しましょう。
金利は5%程度と想定しておけば良いです。
次に借入期間ですが、まずはご自身のライフプランを考えましょう。
仮に、5年後あたりにマイホームも検討している、もしくは子供の教育費でお金がかかる予定などのイベントが控えているとします。
なるべく、それまでにマイカーローンがなくなるよう、5年返済で検討するべきです。
平均的に車は8年程度乗ると言われており、最大8年返済と考えましょう。
ただ8年もあると様々な出来事も起こりうるので、なるべくは4年〜5年までの返済期間に留めておくことをおすすめします。
毎月の返済額と返済期間が決まったらシミュレーションで借入額を試算しよう
金利と借入期間が決まったら、「こちらの金融広報中央委員会の返済シミュレーション」で試算すると借入金額が算出されます。
この金額がご自身のマイカーローンの借入ができる金額だと思って下さい。
マイカーローンはどこで借りるのが良い?
マイカーローンは先ほどの通り、大きく銀行系、ディーラー系、消費者金融系とあります。
金利を考慮して銀行系でまずは打診することが良いです。
金利が低く、担保や追加の保証も求められないため安心して借りることができます。
しかし、審査期間に1週間程度要するため、時間に余裕を持って申込みをして下さい。
まとめ:車のフルローンはおすすめしない、身の丈に合った借入をしよう
今回はマイカーローンを利用する際にフルローンで借りることのメリットやデメリット、正しい借り方について解説いたしました。
車は購入すると資産になると言いますが、実際に購入してすぐに売却しようとしても購入金額のままでは売れません。
資産といっても手に入れた瞬間から価値は大きく減ってしまいます。
だからこそマイカーローンあまりお金は借りすぎず、身の丈に合った車の購入を検討してみて下さい。
今は車のサブスクもあるので、こちらも検討してみても良いかもしれませんね。
また、マイカーローンの金額を極力減らすなどをすることで資産形成がしやすくなります。
資産形成をしたい方は下記を参考にすることで、資産を増やすことができます。

では、最後までお読み頂きありがとうございました!
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