利率と利回りの違いって意外に説明できない人もいるのではないでしょうか。
この2つは明確に違うのですが、これらの違いを理解しておかないと資産運用する際にも結果の良し悪しがわかりにくくなってしまいます。
この記事では、利率と利回りについて学びつつ、資産運用でどのくらいの結果を求めれば良いのかを解説致します。
目次
利率と利回りの違いを理解しよう
利率と利回りは明確に意味が違います。
投資をする上でも言葉の意味を理解することが、資産運用の結果にも反映してくる可能性があるので理解するようにしておきましょう。
- 利率とは:利率は額面金額に対して毎年受け取る利子の割合
- 利回りとは:投資金額に対して、利子も含めた年単位の収益の割合
それぞれ詳しく解説していきます。
利率とは
こちらの日本証券業協会によると、
債券の利率は、発行する時の金利水準や発行元の信用に応じて決まります。
意味合いとしては融資の金利とも同じです。
借りる人の信用度合いによって金利が変動するのと同じですね。
融資の金利の場合は「利息」と言ったりします。
そこで債券で具体的に数字を用いて説明すると、
額面が100万円の債券で1年ごとに3万円を受け取れる債券があったとします。
この場合は年間の利率が3%ということです。
利回りとは
基本的には「年単位」で判断し、年利(ねんり)とも言ったりしますが、月単位で判断するために月利(げつり)と言ったりもします。
では、上記の債券を元に数字を使って解説します。
同様に額面が100万円の債券で1年ごとに3万円を受け取れる債券があったとします。
これを1年後に3万円を受け取って、第三者に101万円で売却したとします。
売却益1万円+金利3万円=4万円
4万円÷100万円×100=4%
このケースでは利回り=4%となります。
そのため、利回りは利率とは違うということです。
投資の良し悪しの判断は”利回り”で判断しよう
利率と利回りの違いを説明しました。
そこで資産運用をする際には必ず利回りで判断するようにしましょう。
一般的に投資信託や株式投資をする際には、年間の利回りが概ね5%くらいです。
そのため、投資をする際には5%を目安に運用すると良いです。
そして投資信託や株式は分配金や配当金といった保有すると受け取れる可能性のあるお金があります。
インカムゲインとキャピタルゲインを知っておこう
さきほど、受け取るお金と売却益を足して判断しようとお伝えしました。
この2つには専門用語がありそれが、
- インカムゲイン
- キャピタルゲイン
と言われています。
それぞれを解説します。
インカムゲインとは
インカムゲインとは資産を保有している間に発生する受け取れるお金のことです。
債券だと金利、株式だと配当金、投資信託だと分配金、不動産だと家賃収入などです。
これらは基本的に保有しているだけで月に1度や年に1度受け取ることができます。
インカムゲインはなるべく再投資しよう
資産を保有していると受け取ることができるインカムゲインですが、資産を増やす目的であれば基本的には全額再投資しましょう。
これこそ複利運用ですが、10年、20年スパンで考えると資産の増え方が圧倒的に違ってきます。
複利運用するのと、単利で再投資をしない場合の資産の違いを下記でシミュレーションをしていますので、どのくらい違ってくるのか気になる方は目を通してみて下さい。
「複利運用とは?資産を増やすためには最重要である理由を解説致します」
キャピタルゲインとは
キャピタルゲインとは資産を売却した時に得られる利益のことです。
売却額−購入額の差額分が売却益(キャピタルゲイン)であり、この差額に対して税金が発生します。
この差額がマイナスであれば税金は発生しません。
キャピタルゲインは売却タイミングをルール化しておこう
売却した際の差額が利益となりますが、常に価値が変動している資産だからこそ売り時はかなり難しいです。
もう少し値段が上がるだろうっと思った時こそ、相場が反転してズルズルと価格が下がるものです。
例えば、先ほど一般的な投資の利回りは平均して5%だとお伝えしました。
そのため、5%価格が上がったら必ず売却する、もしくは長期的に保有するからこそ10%まではほったらかしにするなどでも良いかと思います。
何よりも、事前にルールを決めておき、その時がやってきたら問答無用に売却する方が良いです。
まとめ:投資は利回りで判断、売却タイミングはルール化を
大半の方の投資をする目的は資産を作ることだと思います。
また、資産がなかなか増えない人こそ、一般的ではない目標(利回り30%など)を定めたりする傾向にあります。
FXなどでは不可能ではありませんが、それ相応のリスクもあります。
自分の資産を堅実に増やすためには適切な利回りを求めましょう。
なお、下記では資産形成をする上で人気の記事であり、参考にしてみてください。

では最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント