資産形成をする上で「積立投資」は非常に重要です。
しかし、積立投資をする上で、
- 「何に」投資をしたら良いのか
- なぜ積立が重要なのか
- どのくらいリスクがあるのか
など疑問に思うこともありますよね。
積立投資のメリットとデメリットとは
投資には必ずリスクがあります。
そのため、資産形成をする上で、正しくメリットとデメリットを知っておかないと「正しいリスク」は取れません。
特に、
- 年齢
- 家族構成
- 性格
- ライフプラン
- 目標とする資産額
などによって取るべきリスクは人それぞれです。
そのため、まずは積立投資のメリット、デメリットを理解した上で、ご自身の状況に合わせて検討してみましょう。
積立投資のメリットとは
積立投資をするメリットとして、
- ドルコスト平均法が活用できる
- 購入タイミングに迷わない
- 少額から資産形成をスタートできる
- 複利運用ができる
- 一度設定すると、手続きは都度不要
ドルコスト平均法が活用できる
ドルコスト平均法とは、
- 毎月
- 決まった日にち
- 決まった金額
を購入し続ける投資方法です。
この方法により、毎月価格が変動している投資商品に対して、購入金額の分散をすることができます。
そのため、購入単価をなるべく平均化することが可能であり、高値で購入してしまうリスクを軽減することが可能です。
つまり購入タイミングを分散させることがリスク分散に繋がります。
購入タイミングに迷わない
積立投資を始めたら、あとは銀行口座から引き落としされて、毎月決まった日にち投資します。
そのため、今が買い時なのか、見送るべきなのかの判断に悩む必要がありません。
トレーダーでなければ、本業があるはずです。
投資で本業に影響を与えてしまっては本末転倒なため、目の前の仕事に集中して、投資に関する悩みはなるべく持たないようにしましょう。
少額から資産形成をスタートできる
積立投資の商品によっては、毎月100円や1000円からスタートすることが可能です。
積立投資で重要なことは1ヶ月でも早く始めることであり、今月は支出が多かったから積立投資は来月から始めようと思っていては、一向に資産形成はできません。
毎月少額からでも始めることで、資産形成の意識作りもできます。
複利運用ができる
投資で資産を作るための味方が「複利」です。
こちらの金融広報中央委員会のシミュレーションを元に、
- 毎月5万円
- 20年間積立
- 利回り5%
- 単利と複利で比較
でシミュレーションをしたところ、
- 単利:1680万1861円
- 複利:1822万5072円
約142万円もの違いが発生します。
20年間の積立だと、30歳から始めて50歳のタイミングです。
60歳の老後まで30年間積立をした場合、さらに差が広がります。
【単利】
【複利】
一度設定すると、手続きは都度不要
積立投資は基本的に銀行引き落としです。
最初に設定をしたら、自動的に決めた日にちから引き落とされるため、ほったらかしでも構いません。
途中で毎月の掛込み金額を変更することも可能なため、気軽に設定することが可能です。
積立投資のデメリットとは
投資においてデメリットのない方法は存在しません。
デメリットについても理解しておきましょう。
- 右肩下がり、右肩上がり相場には適さない
- 大きな利益を狙いにくい
- ある程度ほったらかしにしないと相場が気になる
右肩下がり、右肩上がり相場には適さない
積立のメリットは購入金額を分散することでした。
しかし、相場が右肩下がりであれば、元本割れします。
また相場が右肩上がりであれば、一括で購入した方が利益を得られていた結果となります。
そのため、積立投資はリスク分散はするが、決してリスクがかなり少なくなるというわけではありません。
大きな利益を狙いにくい
毎月少額で購入するため、積立を始めた直後に相場が急騰したとしても、まだ投資金額は少ないため大きな利益は得られません。
そして、長期的に利益を狙いにいく投資方法であり、1年などの短期で利益を確保したい方には向きません。
ある程度ほったらかしにしないと相場が気になる
トレーダーでなければ相場は気にしすぎないことが重要です。
積立の場合、毎月の投資金額は一括投資よりも少額であるため、投資金額はそこまで大きくないです。
そのため、評価額が気になって、マイページにログインしても、大して利益が出ていないこともよくあります。
本業に支障をきたす投資はおすすめできないですし、相場を気にしても利益額は変わりません。
積立投資で重要なこととは
積立投資をする上で重要なことがあります。
とりあえず毎月積立を始めれば良いわけではなく、効果的な運用方法があります。
- 積立を辞めない!資金が苦しくなってもなるべく減額対応
- 大幅に相場が上昇した時は一度利益確定をする
- 複数の商品に投資をする
積立を辞めない!資金が苦しくなってもなるべく減額対応
積立投資は複利運用の効果が発揮できると解説しました。
この効果を発揮するには【継続する】ことが重要であり、ライフイベントで投資資金の捻出が難しくなったとしても、支出を抑えつつ、積立金額を減額して対応しましょう。
なるべく積立をストップしないことが重要です。
大幅に相場が上昇した時は一度利益確定をする
投資は、売却して利益確定をしてプラスになります。
そのため、相場が急騰して大幅な評価益になったとしても、相場が反転した場合はその評価益もなくなります。
この利益確定の基準はご自身で決めて構いませんが、積立投資であれば評価益が20%〜30%程度を設定すると良いです。
仮に累計投資金額に対して、利益が30%程度増えていたら一度利益確定をします。
そして、重要なことが、利益確定をした金額は再投資しましょう。
すぐに一括投資をしてしまうと高値で購入することになるため、翌月から「利益確定した金額」を5年(60回)程度に分割をして、積立投資に上乗せします。
すると利益確定した金額も再度ドルコスト平均法の強みを活かすことができます。
複数の商品に投資をする
どの投資商品も必ずリスクがあります。
そのため、1つの商品を積立するのではなく、複数の商品に分割して投資しましょう。
また、その際の投資先として値動きが異なる投資商品を選ぶことが大切です。
おすすめの積立投資とは
積立をする上で何に投資をしたら良いか悩みますよね。
そこで、私が実際に積立投資をしている商品を紹介します。
なお、リスクがあるため、投資するご判断はご自身で考えてみてください。
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・バンガード トータルストックマーケットETF
・ビットコイン(仮想通貨)
・イーサリアム(仮想通貨)
・リップル(仮想通貨)
これらに対して積立投資をしています。
それぞれの商品は値動きが大きいリスクの高い商品です。
しかし、積立で購入することは、購入単価を平均化する効果があるとお伝えしました。
だからこそ、「値動きが大きい投資商品と積立は非常に相性が良い」のです。
まとめ:積立投資のメリット、デメリットを理解して適切な投資を始めましょう
なお、ビットコインの積立をなぜ行っているのかはこちらで検証して解説しています。



では最後までお読みいただきありがとうございました!
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