資産運用、資産形成するために重要な「積立投資」ですが、なぜ積立投資がおすすめされているのでしょうか。
積立投資にはメリットもデメリットもあります。
この記事では、
- 投資初心者に向けてどのように資産を作れば良いか分からない
- なかなか貯金ができない
- 投資で損をした経験がある
- 積立投資を始めようにも何に投資をすれば良いか分からない
このような方に向けて解説していきます。
目次
積立投資は資産形成の強い味方
積立で投資をしていくことは将来の資産形成にもなりますし、メリットも大きいです。
特に預貯金では利息がほとんどないからこそ、お金を銀行口座に入れっぱなしなのは勿体ないです。
では実際に積立で投資をした場合の将来のシミュレーションを知っておきましょう。
積立投資をしたシミュレーション
では最初に前提条件として、
- 10年、20年、30年と積み立てをする
- 利回りは預貯金(金利0.001%)、3%、5%、7%でシミュレーション
- 複利運用
- 毎月5万円積み立てをする
この条件を元に金融庁のシミュレーションで試算をしました。
金利 | 10年 | 20年 | 30年 |
0.001% | 6,000,298円 | 12,001,195円 | 18,002,693円 |
3% | 6,987,071円 | 16,415,100円 | 29,136,844円 |
5% | 7,764,114円 | 20,551,683円 | 41,612,932円 |
7% | 8,654,240円 | 26,046,333円 | 60,998,550円 |
このように30年まで積立を継続することで複利運用の効果を大きく活用することができて、かなりの運用の違いが出ました。
なお、今回毎月5万円の積立と設定したのは、私としては収入の手取りの20%を積立投資して欲しいと考えています。
5万円を捻出するのは、手取り25万円の方です。
額面だと概ね月収30万円程度かと思います。
賞与を含めると年収は概ね450万円くらいであり、賞与をいざという時の預貯金確保に回すと良いです。
賞与がない場合は、毎月の積立額を3〜4万円などでも良いかと思います。
平均利回り7%は可能性あるの?
ただ実際、平均利回り7%など実現可能なのかと思った方もいるかと思います。
そこでこちらのウォール街のランダム・ウォーカー書籍によると、ドルコスト平均法(積立投資)でインデックス投資をしていくと平均利回りは、
10年:19.35%〜−1.38%
20年:17.87%〜6.53%
25年:17.24%〜7.94%
になるという結果です。
引用元:ウォール街のランダム・ウォーカー
そもそも、20年前の日本はガラケーなどが普及している時代であり、当時は20年後の今がスマホが当たり前、5G、AI、VRなどが生まれるなど想像していなかったはずです。
20年もあれば世界経済は伸びます。
そして経済産業省による過去20年間の世界経済の実質GDPの推移は2009年のリーマンショックを除きプラス成長です。
あのリーマンショックですら世界平均ではマイナス0.8%成長でした。
2020年は未曾有のコロナウィルスがあったため、マイナス成長の可能性は高いですが、過去20年間で見ると基本的に世界経済は伸びるのです。
だからこそグローバルに対して積立投資をすることは重要であり、長期で考えると平均利回り7%と実現可能なのです。
積立投資のメリットとは
- 毎月少額から投資可能
- 購入するタイミングに悩まない
- ドルコスト平均法により時間のリスク分散できる
- 複利運用の効果を発揮できる
- 緊急時は最悪解約可能
毎月少額から投資可能
初めて投資をする方はリスクがあり、不安もあるかと思います。
そのためまずは少額の1000円とかからでも始められます。
証券会社によっては100円からできますし、気軽に積立を始めることが可能です。
購入するタイミングに悩まない
投資の極論は安い時に買って、高値で売るです。
一時金で投資をする場合は、安値のタイミングを狙ったりする必要がありますが、積立の場合は一度設定をしたらあとはほったらかしです。
決めた日にちに銀行口座から引き落とされて決まった金額を買うため、タイミングを気にする必要はありません。
ドルコスト平均法により時間のリスク分散できる
ドルコスト平均法とは「毎月決まった日にちに決まった金額を購入する投資方法」です。
そのため、投資価格が下がったタイミングでたくさんの口数を買い、価格が高い時は少ない口数しか買えないため購入する平均単価を下げる効果があります。
だからこそ高値で買ってしまった!というリスクを防げるのです。
複利運用の効果を発揮できる
これはもう先ほどのシミュレーションを見ていただけたらわかるかと思います。
複利運用は長期になればなるほど絶大な力を生みます。
「投資の成功はいかに複利を味方にするか」です。
緊急時は最悪解約可能
ライフイベントなどで大きな金額が必要になることもあるかと思います。
それこそ病気になってしまうなども人生のリスクとしてはあり得ます。
その時に、もしも預貯金が足りない時は、最悪積立投資を解約することは可能です。
(極力おすすめしません)
他の資産形成方法でiDeCoもありますが、iDeCoは基本的に解約できないです。
積立投資のデメリットとは
- あくまで投資であり、マイナスになる可能性もある
- 短期で大きな利益は見込みにくい
- 長期戦になるため辛抱も必要
- 相場が右肩上がりの時は適していない
- ほったらかしになる傾向も
あくまで投資であり、マイナスになる可能性もある
投資は常に価格変動があるからこそマイナスになる可能性もあります。
また、長期投資こそ必ず評価が割れてマイナスになるタイミングが来ます。
短期で大きな利益は見込みにくい
毎月少額ずつ積立をするため、ハイリスクを好む方には向きません。
むしろ積極的にリターンを求める方は資産運用に適した個別株などで運用して、
資産形成に積立投資をすることが望ましいです。
長期戦になるため辛抱も必要
20年、30年と長期戦になります。
この間には様々なライフイベントもありますし、時に解約したい気持ちも出てくるかもしれません。
その時こそ辛抱強く将来の資産形成のために耐えることも必要かもしれません。
相場が右肩上がりの時は適していない
積立のメリットは購入単価を抑えることです。
むしろ理想は一度価格が下がってから上がる相場は最高です。
右肩上がりの相場だと毎月の購入単価が上がってしまいます。
しかし、ずっと右肩上がりの相場は基本的に継続はしません。
ほったらかしになる傾向も
積立設定した後もたまに証券会社のマイページにログインをするようにしましょう。
私自身、最初に設定したと思っていたら設定がうまく完了しておらず、2ヶ月間積立されていなかったこともあります。
また、たまに現状のポートフォリオのチェックや資産状況のチェックもすると良いです。
積立投資のおすすめ商品とは
- 投資信託・ETF
- iDeCo
- 仮想通貨
他にも選択肢はありますが、長期で選択するならこのあたりから選ぶと良いかと思います。
メリット | デメリット | |
投資信託 ETF |
|
|
iDeCo |
|
|
仮想通貨 |
|
|
これらの運用にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
単独に積立するよりも3つとも分散して積立するなどさらにリスク分散をすることも望ましいかと思います。
なお、それぞれの詳細は下記で買いていますので参考にしてみてください。



まとめ:積立投資は将来の資産形成には必須
- 複利運用は20年、30年で絶大な効果を発揮する
- ランダム・ウォーカーによると利回り7%は難しくない
- 積立投資は購入タイミングをずらしたりとリスク分散メリットがある
- ただし、大きな利益を狙いにくかったりとデメリットも存在する
- 積立投資のおすすめを3つ紹介したが、どれかではなく複数を組み合わせる
積立投資はメリットがたくさんあります。
将来の資産形成のためにも、少額からでも始めてみることをおすすめします。
併せて下記も資産形成の本質を解説しているため、参考にしてみてください。

では最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント