これから投資を始めようと考えている方は、リスクがある投資商品を購入することが怖いなど、抵抗があるかと思います。
- 損をしたくないなぁ
- 投資って怖いイメージがある
- 何から始めれば良いかわからない
- どこの証券会社を利用すれば良いかわからない
など疑問があるかと思います。
この記事通りに行うだけで資産形成の考え方と準備が整いますので、楽しみに読み進めてください!
この記事は、これから投資を始める方に向けて、資産形成のための投資完全ロードマップとなっているため、ボリュームのある記事です。
そのため少しずつ読んだり、必要なヵ所へ目次から飛んでも構いません。
目次
- 1 投資を始めるロードマップを解説
- 2 手順①:投資とは
- 3 手順②:投資のリスクと守るべきことを理解
- 4 手順③:投資方法を考える
- 5 手順④:証券会社の口座を開設する
- 6 手順⑤:実際に投資を始める
投資を始めるロードマップを解説
手順①:投資とは
手順②:投資のリスクと守るべきことを理解
手順③:投資方法を考える
手順④:証券会社の口座を開設する
手順⑤:実際に投資を始める
手順①:投資とは
投資における定義があります。
- 金融商品等の売買を行い、売買差益を得ようとすること
- 金融商品等を保有することで、配当金等の利益を得ようとすること
1、をキャピタルゲイン(購入時よりも高い金額で売却し差益を狙う)
2、をインカムゲイン(株式の配当や家賃収入を定期的に受取り収益を得る)ともいいます。
まず大前提に投資で利益を得るには、この2パターンしかありません。
投資にはリスクが付きもの
必ず利益が出る、リスクなく儲かる投資は存在しません。
この「リスク」というものはリスク=損という訳ではありません。
不確実性ということは投資したお金がプラスになることもあれば、マイナスになることもある。
これが「リスク」というものです。
そして、このプラスやマイナスの振れ幅が大きいほどリスクが大きい=ハイリスクハイリターンといわれるものです。
その逆にプラスも少ないがマイナスも少ないものをローリスクローリターン商品です。
投資先の対象としても、
- 銀行預金
- 国債
- 株式
- 投資信託(ETF)
- FX
- 不動産
- 仮想通貨
など投資先はたくさんありますし、さらに細分化すると投資先はたくさんあります。
上記の中でもリスク度合いはそれぞれ異なります。
投資をするにあたり、必ず守って欲しいこと
投資をする上で本質となる部分を理解する必要があります。
何に投資をするかを考えるよりもまずはこちらを理解した上で投資先を選びましょう。
- 投資する目的を忘れない!
- 自分のポートフォリオを作ろう!
- 悲鳴で買い、歓喜で売る!
投資する目的を忘れない
あなたはなぜ投資しようとするのですか?
- 今よりも裕福な生活がしたい
- お金を気にせず旅行にいきたい
- 老後に余裕資金を残すため収入を増やしたい
など、様々な理由があるかと思います。
しかし今よりもお金に余裕を生むために投資をするのに、生活が苦しくなってしまったら投資する本質が違うかと思います。
だからこそ、毎月かかる生活資金は絶対投資に回さない。
そしてマイナスになっても精神的に荒れない程度の金額で投資をする。
投資する上での前提ルールが守れないと、いつか感情で投資をしてしまい、冷静な判断ができなくります。
自分のポートフォリオを作ろう
まずは自分の資産の内訳を手書きでも、パソコンでも構いませんので書き出してみましょう。
その中でリスク度合いに応じてジャンル分けしていきます。
例えば、
元本割れしない安全資産・・・現預金、国債
低リスク商品・・・債券等
中リスク商品・・・不動産、投資信託(ファンドによってリスク度合いは異なる)
高リスク商品・・・株式、仮想通貨
※リスク度合いの判断は人それぞれ違うかもしれません。
多くの方が安全資産(現預金)が圧倒的に多いかと思います。
人それぞれの今の状況(年齢や生活環境、家族構成等)にもよって取れるリスクは違ってきますが、異なるリスク度合いに分散して投資をすることが投資の基本です。
例えばご自身の資産の内50%が現預金、残りの50%でリスクあるものを分散して保有する。
これがリスク分散です。
なお、分散投資するからと、多くの先に投資すれば良いわけではありません。
「市場最高の投資家」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は株式投資は5銘柄に投資すべきだとも言っています。
悲鳴で買い、歓喜で売る
投資の極論は「買った価格よりも売った価格の方が高ければ良い」のです。
安く仕入れて、高く売る、転売や卸売り業と同じ発想です。
投資は含み益となっていたら、欲を出さず早々に利益確定することも大事です。
例えば5%利益が出たら必ず利益確定して売却する等の自分ルールを作ることも重要です。
手順②:投資のリスクと守るべきことを理解
ではここでは、投資に対するリスクと必ず守るべきことを理解しておきましょう。
この内容を理解して投資をすることで大きな損失を防げます。
投資を始めるためのメンタルを整えよう
投資は冒頭の通り、リスクがあるからこそ利益を得たり損失をしたりします。
利益を得た【喜び】よりも、損をしてしまった時の【悲しみ】や【怒り】の方が強くなってしまうのが人間です。
これは心理学で「損失回避バイアス」という言葉があります。
とある実験では、
パターン①:今すぐにA地点へ行ったら確実に10万円が貰える
パターン②:今すぐにA地点へ行かないと確実に10万円失う
という実験では、圧倒的に②の方が多くの人が集まったというデータがあります。
人間は損することを恐怖と感じるからこそ、投資で損をしてしまうと「投資=怖い」というイメージが付いてしまうのです。
そのため、この後説明する投資で失敗しやすい人の特徴を解説しますので、下記のようにはならないように気を付けましょう。
投資で失敗する人の特徴
では投資で失敗する人の特徴を知って、あなたはならないように頭に入れておきましょう。
- ギャンブルが好き
- 自分で情報収集をしない
- 周りの意見に流される
- 経験値や知識に見合うリスクの取り方ではない
- 投資をする前に起こりうるリスクを考えていない
ギャンブルが好き
これは投資をする上でとても危険です。
ギャンブル好きな人の傾向として、稼ぐことよりも儲かった!というストレス発散だったりと快楽を求める傾向もあります。
自分で情報収集をしない
Twitterでこの銘柄が上がるや銀行員からこの投資信託はおすすめです。という言葉を鵜呑みにして購入した経験はありませんか?
そのような意見を聞くのは良いですが、その値上がりする根拠は何かを自分で調べる癖を付けましょう。
周りの意見に流される
これは上記とほぼ似ていますが、ネットの情報などで今はビットコインを買うべきや、
聞いたこともない仮想通貨がこれから暴騰するなど、知らない人の意見には気を付けましょう。
上がる根拠を上手いこと解説はしますが、その裏付けをとるのは自分の仕事です。
経験値や知識に見合うリスクの取り方ではない
一般的にリスクとリターンは同等です。
得られるリターンが大きいということは損をする可能性も高いのです。
その損失幅を減らすことが、知識や経験であり、この2点が少ないということは、大きなリスクを背負って投資をするということです。
投資をする前に起こりうるリスクを考えていない
メンタルがやられるということは想定範囲以上の損失をしてしまうからです。
投資をする前にこの金額までは損をしても良いという金額が明確であれば、その金額までの損失をしてもメンタルはやられません。
投資の種類によって起こりうるリスクを理解して、勉強してから挑みましょう。
もしも投資を始めて、損をしてしまった、投資が怖い、、と感じた方はこちらの記事を参考にしてください。
こちらでは投資に対するメンタルの向き合い方、立て直し方を解説しています。

手順③:投資方法を考える
ここでは実際に投資方法を考えましょう。
この記事ではこれから投資を始める「投資初心者」に向けて解説しています。
そのため、初めて投資を始める方に適した投資方法を解説していきます。
投資の基本は複利運用
イメージとしては雪だるまを作る時みたいに、元本に配当が加わり、その元本+配当に対して翌年に配当や分配金が出ることになります。
まず大前提に資産形成をする上では複利運用は必須と言っても過言ではないです。
その理由はこちらで書いていますので目を通してみて下さい。


複利運用と単利運用ではどのくらい違う?
では実際に投資の積立をしていると仮定してシミュレーションを見ていきましょう。
サンプルの条件として、
- 毎月5万円ずつ積立投資
- 利回りは投資信託の一般平均である3%で算出
- 単利(配当は受け取る)と複利運用で比較
- 5年、10年、20年、30年のシミュレーション
- 今回は単利と複利の違いを知るため、税金、手数料は考慮せず
上記の条件でシミュレーションをしてみましょう。
複利運用のシミュレーションはこちらの金融庁のサイトを利用しています。
単利 | 複利 | |
5年後 | 3,228,750円 | 3,232,336円 |
10年後 | 6,907,500円 | 6,987,071円 |
20年後 | 15,615,000円 | 16,415,100円 |
30年後 | 26,122,500円 | 29,136,844円 |
上記のシミュレーションの通り、5年程度の短い期間だと単利も複利もあまり違いがありませんが、
20年〜30年にかけて大幅に違いが出る結果でした。
そのため、老後資金のために今から複利運用で投資を始めることが重要だと思います。
複利運用する際の注意点
上記で複利運用の効果が大きいことは分かったかと思います。
しかし、だからといって何でも良いから投資信託などで複利運用を始めようと思うと結果的に損をしてしまったり、
複利運用のメリットを引き出せない可能性があります。
そのため、複利運用をするために気をつけるべき点を3つ解説致します。
- 長期投資をすること
- 証券会社の手数料に注意
- 毎月自動積立する
長期投資をすること
これは先ほどのシミュレーションを見て頂けたら分かるかと思いますが、複利運用をする際には長期投資は必須です。
そのため、20年、30年と投資を続ける覚悟で始めることが重要です。
そして長期的に積立を続けるため無理のない範囲の金額で投資をすることが重要です。
人生のライフイベントでは結婚、出産、教育、マイホームなどでお金が必要になってきます。
その時のためにも、長期投資とは別枠でも貯金をしておくことも大切です。
また、リスクを高めても良いという場合には、投資信託だけではなく、仮想通貨で積立することも資産形成の上ではアリです。
筆者もビットコインの積立を行っていますが、その理由に関してはこちらで書いています。


証券会社の手数料に注意
先ほどのシミュレーションはあくまで手数料と税金は考慮していません。
税金はNISAを除けば必ず発生するものであり仕方ありませんが、手数料は運用成績に大きく影響します。
そのため、投資信託や株式を購入する際はまず先に手数料をチェックしましょう。
投資信託でもインデックスファンドとパッシブファンド(ここでは詳細は割愛します)があり、
インデックスファンドの方が手数料が安いのですが、統計上インデックスファンドの方が運用成績が良いです。
毎月自動積立する
複利運用の効果を発揮するには、再投資をしていく必要があります。
そのためには毎月積み立てていくことが重要ですが、手動で投資先を購入していたら、必ずどこかの月は妥協が発生します。
そのため、自動積立を証券会社や取引所などで設定しておくことであとはほったらかしで構わないです。
数ヶ月に一度、運用成績をチェックする程度にしておくことで、投資に対する不安感なども気にする必要が大幅に減ります。
資産運用と資産形成ではリスクが違う?
まず資産運用と資産形成は別です。
- 資産形成:資産をこれから作っていく人が毎月コツコツと資産を増やしていく行為
- 資産運用:資産を蓄積できてきたら、その資産を投資などでさらに増やす行為
まずこの2つを明確に分けて、適切な投資をしないと大切な資産を減らしてしまうリスクが増えてしまいます。
資産形成時はまだ資産(貯金も)が少ない状況であり、この状況で株式の投資など資産運用に適した投資をすると、まだ少ない資産を減らしてしまう可能性が高まります。
まだ資産運経験も少ない状況で知識も少ないのに、資産運用をすることはハードルが高いです。
だからこそ資産形成時では、積立投資でコツコツと資産を増やしていくことが適しています。
そして、資産をある程度作ることができてから、その資産を使って資産運用に適した株式投資などに取り組むことでさらに資産を増やしていくことが大切です。
そのため、資産形成と資産運用では投資方法が違うため、考えるべきリスクも異なってきます。
資産形成と資産運用の違いはこちらでも詳しく書いています!


資産形成時のリスクとは
では投資のリスクを踏まえた上で資産形成をする際のリスクをきちんと理解することで堅実に資産を作っていくことができます。
- 生活に影響を与える可能性
- ライフイベントで急に大きな支出が発生する
- 途中で解約してしまう
- 評価損で資産が目減りしてしまう
生活に影響を与える可能性
資産形成の段階ではこれから資産を作っていく状況(まだ貯金が少ない)です。
なるべく給料の手取りの20%を毎月積立することをおすすめしますが、仮に借金などもあり返済もある場合は、10%程度の積立にして、借金返済を優先しましょう。
なお、住宅ローンの場合は金利がとても低いため、返済を優先する必要はないです。
ライフイベントで急に大きな支出が発生する
結婚、出産、教育、マイホーム購入などライフイベント時には大きなお金が必要になります。
もしも積立投資を充てにしてしまっていると、いざ必要な時は評価がマイナスで損をしても売却しなければならないという可能性もあります。
そのためにも自分のライフイベント表などを手書きでも良いので簡単に作って、何年後にいくらくらいの支出がありそうなどの想定をしておく必要があります。
途中で解約してしまう
上記のように計画していないと緊急時にお金が必要になりかねません。
この時に積立投資を解約してしまうと、マイナスでも解約する必要があったり、積立投資の最大のメリットである「複利運用」の効果がなくなってしまいます。
評価損で資産が目減りしてしまう
これは価格変動リスクがあるからこそ、投資を始めてマイナスになる可能性は十分あります。
しかし、本来積立投資を行う場合、購入するタイミングを分散するからこそ購入時の買値を分散しています。
そのため、価格が下がって評価損になっている状況は安値で買えているため資産形成には良い価格の動きです。
しかし、証券会社のマイページを見るとマイナス評価になっていると気分は悪いですよね。
投資は長期で保有することが大切なため、あまり現状の運用内容を頻繁には見ないようにするメンタルも必要です。
なお、投資のリスクについてのさらに詳細はこちらでも書いていますので、チェックしてみてください。


資産形成のための投資であればつみたてNISAを選択
ただ、まずはNISAとつみたてNISAの概要の違いをチェックしましょう。
NISA | つみたてNISA | |
非課税期間 | 最長5年 (2023年まで) ロールオーバー利用で、 最大10年 | 最長20年 (2037年まで) |
年間掛金上限 | 120万円 | 40万円 |
非課税枠の総額 | 600万円 | 800万円 |
対象年齢 | 20歳以上 | 20歳以上 |
投資対象 | ・投資信託 ・上場国内株式 ・上場国外株式 | ・投資信託 ・ETF ※一定の条件を 満たしていること |
投資方法 | 制限はなし | 積立型 |
税制の優遇 | 運用益が非課税 | 運用益が非課税 |
解約 | いつでも可能 | いつでも可能 |
なお、NISAとつみたてNISAの詳細はこちらで解説しています。


積立投資は資産形成の強い味方
積立で投資をしていくことは将来の資産形成にもなりますし、メリットも大きいです。
特に預貯金では利息がほとんどないからこそ、お金を銀行口座に入れっぱなしなのは勿体ないです。
では実際に積立で投資をした場合の将来のシミュレーションを知っておきましょう。
積立投資をしたシミュレーション
では最初に前提条件として、
- 10年、20年、30年と積み立てをする
- 利回りは預貯金(金利0.001%)、3%、5%、7%でシミュレーション
- 複利運用
- 毎月5万円積み立てをする
この条件を元に金融庁のシミュレーションで試算をしました。
金利 | 10年 | 20年 | 30年 |
0.001% | 6,000,298円 | 12,001,195円 | 18,002,693円 |
3% | 6,987,071円 | 16,415,100円 | 29,136,844円 |
5% | 7,764,114円 | 20,551,683円 | 41,612,932円 |
7% | 8,654,240円 | 26,046,333円 | 60,998,550円 |
このように30年まで積立を継続することで複利運用の効果を大きく活用することができて、かなりの運用の違いが出ました。
なお、今回毎月5万円の積立と設定したのは、私としては収入の手取りの20%を積立投資して欲しいと考えています。
5万円を捻出するのは、手取り25万円の方です。
額面だと概ね月収30万円程度かと思います。
賞与を含めると年収は概ね450万円くらいであり、賞与をいざという時の預貯金確保に回すと良いです。
賞与がない場合は、毎月の積立額を3〜4万円などでも良いかと思います。
平均利回り7%は可能性あるの?
ただ実際、平均利回り7%など実現可能なのかと思った方もいるかと思います。
そこでこちらのウォール街のランダム・ウォーカー書籍によると、ドルコスト平均法(積立投資)でインデックス投資をしていくと平均利回りは、
10年:19.35%〜−1.38%
20年:17.87%〜6.53%
25年:17.24%〜7.94%
になるという結果です。
引用元:ウォール街のランダム・ウォーカー
そもそも、20年前の日本はガラケーなどが普及している時代であり、当時は20年後の今がスマホが当たり前、5G、AI、VRなどが生まれるなど想像していなかったはずです。
20年もあれば世界経済は伸びます。
そして経済産業省による過去20年間の世界経済の実質GDPの推移は2009年のリーマンショックを除きプラス成長です。
あのリーマンショックですら世界平均ではマイナス0.8%成長でした。
2020年は未曾有のコロナウィルスがあったため、マイナス成長の可能性は高いですが、過去20年間で見ると基本的に世界経済は伸びるのです。
では積立投資のメリットとデメリットの概要だけでも理解しておきましょう。
積立投資のメリットとは
- 毎月少額から投資可能
- 購入するタイミングに悩まない
- ドルコスト平均法により時間のリスク分散できる
- 複利運用の効果を発揮できる
- 緊急時は最悪解約可能
積立投資のデメリットとは
- あくまで投資であり、マイナスになる可能性もある
- 短期で大きな利益は見込みにくい
- 長期戦になるため辛抱も必要
- 相場が右肩上がりの時は適していない
- ほったらかしになる傾向も
積立投資のおすすめ商品とは
- 投資信託・ETF
- iDeCo
- 仮想通貨
他にも選択肢はありますが、長期で選択するならこのあたりから選ぶと良いかと思います。
メリット | デメリット | |
投資信託 ETF |
|
|
iDeCo |
|
|
仮想通貨 |
|
|
これらの運用にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
単独に積立するよりも3つとも分散して積立するなどさらにリスク分散をすることも望ましいかと思います。
なお、それぞれの詳細は下記で買いていますので参考にしてみてください。






手順④:証券会社の口座を開設する
ここまで投資に関する重要な心構えや投資方法を解説してきました。
理解が深まってきたら、実際に投資をするための証券会社の口座を開設する必要があります。
ここでは、結論からお伝えすると、
投資信託、iDeCo:楽天証券
仮想通貨:コインチェック
を選べば問題ありません。
投資信託、iDeCoは楽天証券
楽天証券の1番のおすすめポイントはつみたてNISAで投資信託を購入する際に「楽天カード決済ができる」ことです。
クレカで投資信託を購入できる唯一の証券会社であり、この時点で毎月楽天カードに積立額の1%相当が付きます。
必然的に投資信託の利回りに1%上乗せされることは非常に大きなポイントです。
その他にもメリットは多く詳細はこちらで解説しています。


仮想通貨積立はコインチェック
コインチェックは2020年12月15日時点で、唯一仮想通貨積立サービスを行っている交換所(仮想通貨を購入する所)です。
そのため、ビットコインを積立して購入する場合は必然的にコインチェックになります。
その他にもコインチェックのメリットは多いため、こちらも詳細記事で確認してみてください。


なお、仮想通貨の積立に関してはリスクが高い手法でもあるため、こちらでも仮想通貨の積立に関して理解を深めることをおすすめします。


手順⑤:実際に投資を始める
では最後に投資を始めてみましょう。
ここでは実際に筆者が積立投資をしている内容を踏まえて解説していきます。
投資信託のファンドを選ぶ基準とは
- 手数料(コスト)
- 運用方針、特色
- 投資先
- 純資産額
- 分配金
これらをチェックしてみましょう。
ここでは長くなってしまうため、詳細はこちらで解説していますので、要点のみ解説します。


ファンドを選ぶ基準その1:手数料(コスト)
これはファンドの中で、インデックスファンド(消極的)とアクティブファンド(積極的)の2つに分けた場合のインデックスファンドに相当する商品です。
積極的の方がリスクをとっても利益を狙えそうなイメージがありますが、統計上インデックスファンドの方が成績が良いです。
信託報酬とは購入したファンドの純資産(投資家みんなから集めたお金)の中から毎年徴求している手数料です。
ファンドを選ぶ基準その2:運用方針、特色
ファンドによって国内株式、先進国株式、債券、不動産(リート)、複合型などファンドによってテーマが異なります。
結論を解説すると何を選べば良いか分からなければ、
- 国内株式
- 海外株式(先進国)
- 全世界株式
ここから選択すれば良いです。
なぜなら、積立投資のドルコスト平均法と価格変動のある投資商品は非常に相性が良いからです。
ファンドを選ぶ基準その3:投資先
これは目論見書を読むとメインの投資先や業種比率、海外であれば国別の比率、過去の業績などのデータが載っています。
長期投資が基本だからこそ投資先の業種で将来性がある分野に投資をしているか
業種などに偏りがあるファンドは少ないのですが、テーマに絞ったファンドも存在します。
投資経験が増えてきたり、短期目線で購入するのは良いですが最初からテーマ型(AIに特化など)に手を出すことはおすすめしません。
ファンドを選ぶ基準その4:純資産額
1つの目安として純資産額が30億円以上かです。
純資産額が低いということはファンドができたばかりか人気がないかであり、まだ投資家からお金が集まっていない状況です。
そしてこの純資産額で様々な投資先へ運用していくため、純資産額が低いということは投資資金が少ないため、運用先も限られてしまうということです。
ファンドを選ぶ基準その5:分配金
毎月分配金を出すファンドはなるべくおすすめしません。
分配金を出すということは基準価額を減らすことになります。
そのため、定期的に分配金を出していたらなかなか基準価額が上がることは難しく、利益を得ることが難しいです。
仮想通貨を選ぶ基準とは
仮想通貨にもたくさんの種類があります。
しかし、仮想通貨に関しては種類が多いこと、それぞれの仮想通貨によって目的が異なるため、選ぶことが大変です。
そのため、国内交換業者で購入することが可能な仮想通貨の中でも主要な仮想通貨を購入することで間違いありません。
そして、ビットコインは既に「デジタルゴールド」としてインフレ対策、リスクヘッジの対象として世界の大手企業が資産をビットコインに移している流れがあります。
だからこそ、主要な仮想通貨を購入することが良いです。
おすすめのファンド、銘柄とは
なお、リスクがあるため、投資するご判断はご自身で考えてみてください。
・たわらノーロード 日経225(国内株式)
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(海外株式)
・楽天・全米株式インデックス・ファンド(海外株式)
・ビットコイン(仮想通貨)
・イーサリアム(仮想通貨)
・リップル(仮想通貨)
筆者はこれらに対して積立投資をしています。
これらの銘柄の比較検討にはそれぞれこちらを参考にしてみてください。




では長らく最後までお読みいただきありがとうございました!
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