老後は2000万円必要だから資産運用を始めましょう、などとよく聞きます。
じゃあ資産運用を始めようにも何から始めたら良いのか分からないという方もいますよね。
分からないからとりあえず、証券会社の口座を開設して投資信託を購入したけど損をしてしまった…なんて経験ありませんか?
それは資産運用と資産形成をきちんと理解していないから起きる問題です。
目次
資産運用と資産形成の違いとは
まずは資産形成と資産運用の違いを明確に理解しておきましょう。
- 資産形成:まだ資産が少ない人が資産を作っていく段階
- 資産運用:増えてきた資産を運用してさらに増やすこと
イメージとしては、資産形成は積立でコツコツと預貯金や投資信託などを貯めていくこと。
資産運用はまとまったお金(資産)を投資して配当や分配金などを受け取った利、値上がり益を狙ってさらに資産を増やそうとすることです。
資産形成の段階で資産運用をしてはいけない
まずはあなたが資産形成の初期段階なのか、資産運用をしても良い段階なのかを理解しましょう。
基準としては、
その理由としては万が一仕事がなくなったりして収入が一時的になくなったとしても生きていける基準だからです。
日本は社会保障がしっかりしており、自分で会社を辞めても3ヶ月後には失業保険が入ってきます。
病気であれば高額療養費制度もあるため、大幅な支出はありません。
そのため、常に預貯金としては月収の3ヶ月程度〜4ヶ月を目安においておくと良いです。
しかし、100万円貯まったから株を買ってみようという方もいますが、月収30万円の方であれば、100万円はまだ預貯金として保有しておく範囲です。
このような場合はまだ資産形成の初期段階です。
もう少し積立(銀行預金でも投資信託の積立などでも良い)で資産を増やしていくことが必要です。
資産形成の段階で有効な積立方法は?
では資産形成で資産を作っていく段階の方はどのような方法で資産を作るべきでしょうか。
例えばですが、
- 銀行預金の自動積立
- 投資信託の積立(株式もの、バランス型)
- 米国ETF
- (仮想通貨)
他にも貯蓄型の生命保険もありますが資産形成にはおすすめはしません。
貯蓄型生命保険は万額以上引き出しできるにはかなり先であること、中身は手数料がかなり割高になっているため、生命保険は生命保険機能、資産形成は資産形成に特化することが良いです。
資産形成段階では上記の中で、例えば、
- 銀行預金:2万円ずつ
- 投資信託:2万円ずつ
など分散するようにしましょう。リスク分散は鉄則です。
なお仮想通貨を「カッコ」にしたのはリスクが高いため、独身でリスクをとっても良い方や仮に5万円ずつ積立てる内の1万円だけ仮想通貨積立をするなど、少額で始めることをおすすめします。
資産運用の段階になってきたら
資産運用は運用する余剰資金が貯まってきた時に初めて行います。
資産形成のために投資信託などで積み立てている場合は、解約などする必要がありません。
複利運用は長期であればあるほど威力を増すため、基本的にはそのまま複利運用で資産を増やし続けましょう。
資産運用する段階とは例えばですが、1000万円や2000万円などのすぐに使う予定のない資産が貯まったら行うものです。
では資産運用としてはどのようなものがあるのでしょうか。
- 投資信託
- 債券投資
- 株式投資
- ソーシャルレンディング
- 不動産投資
- 仮想通貨
などがあります。
これらに対して一時金で購入して、値上がりしたら売却するキャピタルゲインを狙っていくことで資産をさらに増やしていきます。
しかし、キャピタルゲインを狙うには、値下がりするリスクもあるからこそ、資産形成をする段階であまりやるべきではありません。
資産形成のタイミングはライフイベントとも重なりやすい
資産形成はこれから資産を作っていく段階です。
そのため比較的20代や30代、40代などの年齢が多い傾向にありますが、この資産形成の時期は結婚、出産、教育などのライフイベントと重なる時期です。
このタイミングで資産運用をして資産を減らしてしまうことは人生においても大きなリスクです。
もちろんこのタイミングで資産が1000万円、2000万円と余剰資金があれば話は別ですが。
だからこそ、資産形成と資産運用の段階では行うべき投資方法が異なるのです。
積立で資産を積み立てていくことは「ドルコスト平均法」という購入タイミングをずらすことでリスク分散を図ることができるため、
資産形成には非常に相性の良い投資方法です。
まとめ:資産形成と資産運用の違いを理解し、その時に適した投資方法を行いましょう
- 資産形成はこれから資産を作っていく段階
- 資産形成は積立投資と相性が良い
- 資産運用は資産が貯まった余剰資金で投資でさらに資産を増やす段階
- 資産運用は1000万円や2000万円レベルで余剰資金ができてから行う
- 資産形成と資産運用では投資方法は異なる
これらを理解することでリスクを減らして、正しく資産を作っていくことができます。
ここを理解できたら次は、誰でもなれる小金持ちへの実践編を行っていきましょう!
こちらで詳しく書いています。

なお、投資初心者の資産形成で投資信託の積立を行う場合はLINE証券がおすすめです。


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