資本家と聞くと数億円の資産を保有したりと、会社経営者のことを想像したりする方も多いのではないでしょうか。
しかし、資本家は誰にでもなれますし、サラリーマンでもお金持ちになるチャンスは十分あります。
この記事では、
- 資本家の定義とは?
- お金持ちに近づくためには?
- 一般サラリーマンでも資産を作る方法とは?
など、一般サラリーマンに向けて、資産を作るため、資本家の仲間入りになるための方法をFPとして徹底解説していきます!
目次
資本家とは
つまり、余裕資金を企業に出資しており、その配当などを受け取る人のことを資本家といいます。
そして、出資をしている限り、企業から配当などを受け取るお金を「不労所得」と呼んだりします。
これは何もしなくてもお金が入ってくる仕組みであり、自分が働かなくてもお金が入ってくる(不労)からこそ不労所得です。
多くの方が資本家はこの不労所得が多いイメージがあるかと思います。
日本は資本主義社会だからこそ資本家を目指そう
日本経済は資本主義です。
そして資本主義は一般的に、
- 資本(投資収益率)の平均リターン:5%程度
- 経済成長(労働者の収入)の平均増加率:2%程度
このように言われており、資本主義社会で生きている以上、資本家と労働者では時間の経過と共に資産に格差が生まれていくことは必然なのです。
だからこそ、日本で生きる以上、労働者→資本家になることがお金持ちになることの基本となるのです。
そして、いきなり明日から資本家になろう!なんてことはサラリーマンには不可能です。
お金持ちになるためにはまずスモール資本家になろう
これまでにサラリーマンがお金持ちの仲間入りになるためには「資本家に移行する」ことが大切とお伝えしました。
そしていきなり資本家になることは現実的ではないからこそ、給与所得の一部を資本に移すことで資本家に少しずつ移行ができるのです。
そこで話を戻すと、資本家=企業などに資金を提供している方のことを指します。
つまり【お金の大小は関係ない】のです。
例えば、コーヒーが好きだから、スタバの株を1株でも購入することで資本家の一員です。
そして、スタバ【sbux】(米国株)であれば1株保有していれば配当金を受け取ることができます。
また、100株保有から株主優待を出す企業が多いですが、いきなり100株購入できなくても、毎月の給料から25株ずつ、4ヶ月に分けて100株購入することで配当金を受け取る権利が貰えます。
株主優待は企業の製品、サービスが多いですが、こちらも利回りに換算すると実質配当利回りはさらに増えます。
(株主優待券を利用しなければ金券ショップで売却することも可能です)
このように少額でも出資をした時点で資本家の一員になることができ、金額の大小はありますが、配当金という不労所得を得ることができるのです。
スモール資本家から徐々に拡大していこう
先ほど、1株でも株を保有した時点で資本家となり、不労所得を少額でも受け取ることができます。
しかし、最初の段階では配当金は「雀の涙」です。
仮に配当利回りが3%であれば、10万円分の株を保有していたら、年間で3000円(税抜き)の不労所得です。
そのため、配当金を受け取ったらこのお金を再投資しましょう!
再投資をすることで「複利運用」の効果を得ることが可能です。
そして、複利運用をしつつ、毎月の給与所得からも資本(株など)に移していく=毎月積立投資をするのです。
実際にシミュレーションをしてみましょう
最初スモール資本家として少額でも資本を手に入れたら再投資をします。
ここで、仮定の条件を元にシミュレーションをしてみましょう。
なお、米国株式であれば、長期的に再投資をした場合の平均リターンは7%という統計データがあります。
【仮定条件】
- 毎月給与所得のうち3万円を資本に移す(積立投資をする)
- 平均リターンが7%
- 再投資する
- 10年、20年でシミュレーションする
- 金融広報中央委員会のシミュレーションを活用
- 上記のサイト上、配当金などの利息は20.3%として差し引きしている
- 再投資は年に1回
10年後 | 20年後 | |
投資元金 | 360万円 | 720万円 |
資産総額 | 479万3399円 | 1304万2722円 |
利益 | 119万3399円 | 584万2722円 |
このように大幅に資産を増やすことができ、また複利運用の効果があり長期であるほど効果が利益が大きくなることがわかります。
また、毎月3万円の捻出であれば支出を削る、少額でも副業をすることで 捻出できない金額ではないと思います。
そして、資本額が1000万円を超えていたらもはやスモール資本家ではないのではないでしょうか。
不労所得を生むおすすめ投資先は
では不労所得を生み、再投資することができる投資先には何があるのでしょうか。
- 株式(国内、海外)
- 債券
- 仮想通貨レンディング
この辺りがおすすめです。
他にもFXのスワップ、不動産の家賃収入もありますが、
・FXは、保有ポジションと逆の相場に動いてしまうとロスカットになるリスクがある
・不動産投資は、空室リスクがあり、家賃が入らない期間は不動産ローン、税金、管理費等支出が上回る
ことからおすすめできません。
では上記の三種類の投資先を解説します。
株式(国内、海外)
株式であれば、好きな銘柄を選定して証券会社から購入します。
初心者の場合は、何を購入すれば良いか悩むかと思いますが、まずは身の回りで自分の好きな商品の株を購入しても良いかもしれません。
トヨタの車に乗っている:トヨタ自動車
マックが好き:マクドナルド
コーラが好き:ザ コカ・コーラ カンパニー
など選択の幅は様々ありますし、米国企業でも楽天証券などで気軽に購入可能です。
債券
債券とは、国や企業が資金調達のために資金募集をするものであり、債券を購入する(お金を貸す)ことで、定められた期間が来ると、事前に指定された利息と共に元本も返ってくる仕組みです。
債券にも、
- 国債
- 企業が発行する債券
- 海外の国が発行する国債
そしてこれらにもそれぞれ期間や発行元、国の市場金利によって利息は異なります。
日本は低金利なため、海外の国債の方が利息が高いケースも多いですが、満期を迎える際に為替の変動するリスクがあることも理解しておきましょう。
仮想通貨レンディング
仮想通貨はビットコインを始めとする様々な通貨が存在しています。
一般的にはただ保有しているだけでは利息は発生せず、値上がりして売却する時の利益を狙うことがメインですが、仮想通貨取引所(証券会社のように仮想通貨を売買する所)に貸し出すことで利息を受け取ることが可能です。
メジャーな所だと、「コインチェック」や「ビットポイント」などがありますが、固定金利で概ね3%〜5%程度の利息を得ることができ、非常に魅力的な利息を得ることができます。
また、仮想通貨に関しては非常にポジティブな相場から値上がり益を期待することも可能です。
仮想通貨レンディングに関しての詳細はこちらで詳しく解説しています。

まとめ:資本家は誰でもなれる!そして資本量を徐々に増やしていこう
- 資本主義で生きているからこそ、労働者だけでなく資本を持つことが大切
- 少額でも資本提供していれば資本家の一員
- 毎月の給与所得から資本を生み出す資産に移していく
- 再投資することで将来大きな資本を手に入れることが可能
- ただしリスクがあることを念頭におきましょう
今回は、資本主義で生きるために重要な資本家について解説しました。
給与所得だけでなく将来のためにも今から、「不労所得」となり得る資本を作っていきましょう。
また資産形成をする上でのロードマップとして、今から行動する方法を徹底解説していますので参考にしてみてください。

では最後までお読みいただきありがとうございました!
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