仮想通貨の中でアルトコインの1つであるネム(NEM/XEM)ですが、一体どのような仮想通貨なのでしょうか。
仮想通貨を始めたばかりの方やこれから仮想通貨を購入してみようという方は、一部の国内取引所でも取り扱っているため、投資価値があるのか気になりますよね。
- 仮想通貨ネムとは?
- ネムの将来性は?
- 投資する価値はあるの?
目次
仮想通貨ネム(XEM/XEM)とは?
ネムとは「New Economy Movement」の頭文字をとって開発された仮想通貨です。
この英語は「新しい経済の仕組みを目指す」ことを目的として考えられており、既存の国や政府から離れた観点から新しい仕組みを作りたいという思いが開発者にあります。
なお、NEMはネムのブロックチェーン総称の名前であり、このブロックチェーンに利用するトークン(仮想通貨)の名称がXEMです。
そのため、ネムの仮想通貨を購入する場合は「XEM」と略称された通貨を購入します。
仮想通貨ネム(XEM/XEM)の価格推移とは
ではネム(XEM)の価格の推移を確認してみましょう。
参照元:CoinMarketCap
なお、上記がネムのチャートですが、仮想通貨バブルが終わったあとは横ばいが続き、2021年から価格が上昇し始めている傾向です。
また、下記の画像は2021年2月1日〜2021年4月30日の3ヶ月間の価格推移です。
このように2021年3月に約90円まで上昇するも、2021年4月30日時点では、約37円程度で推移しています。
仮想通貨ネム(XEM/XEM)の基本情報
では簡単に概要も知っておきましょう。
単位 | NEM/XEM |
発行上限 | 89億9999万9999枚 |
開発者 | 仮想通貨専用の掲示板で utopianfutureと名乗る方が考案 |
取引開始 | 2015年3月31日 |
時価総額 | 3348億円 (2021年5月1日時点) |
ネム(NEM/XEM)の特徴とは?
ではネムの特徴を初心者向けに要点を解説していきます。
- ビットコインのようなマイニングがない
- Proof of Importanceという独自の仕組み
- 送金時にメッセージを加えることが可能
特徴①:ビットコインのようなマイニングがない
ビットコインなどの仮想通貨の一部はマイニングと言われる第三者の承認作業があります。
その報酬として通貨が受け取れる仕組みとなっているが、ネムにはこのマイニングはありません。
そのため、既に発行されているネムが今後増えることはありません。
供給量が増えることはないため、需要が見込まれれば価格は上がる可能性がある通貨です。
特徴②:Proof of Importanceという独自の仕組み
ネムはProof of Importance(PoI)というネム独自の仕組みを作っており、ネムの専用のウォレット(Nano Wallet)があります。
このウォレット内で「保有量」と「保有期間」によってネム所有者の貢献度合いを測り、報酬を与える仕組みです。
元々ネムが生まれた目的が新しい経済であり、平等性を大切にしています。
そのため、ビットコインなどのマイニング方式だと資金力があってマイニングをすることが可能な人や団体がどんどん報酬を得てしまいます。
しかし、ネムは貢献度合いを重要視しているため、一部で熱狂的なファンがいる通貨です。
特徴③:送金時にメッセージを加えることが可能
このメッセージとは「おはよう」などのメッセージではなく、1回1回の取引ごとにメッセージを加えることで取引などを改ざんできないような仕組みを加えています。
また事業向けにプログラミング不要の独自通貨を開発することができるプラットフォームを作ることができたりと、「ビットコイン2.0」と呼ばれるような仮想通貨です。
当初の目的の通り、新しい経済という発想のもとプラットフォームが構築されています。
ネム(XEM/XEM)のメリットとは
- 送金スピードが早い
- セキュリティがしっかりしている
- コストが安い
メリット①:送金スピードが早い
ビットコインであれば1回取引するために承認作業が10分に1回行われています。
これがネムの場合は1分に1回行われます。
大体時間感覚だと、
- ビットコインの送金時間:約1時間
- ネムの送金時間:約1分程度
- イーサリアムの送金時間:約5分程度
このように送金するのにかなり早いことがわかります。
メリット2:セキュリティがしっかりしている
ネムは「EigenTrust++」というアルゴリズムを採用しています。
これは過去に1度でも悪意ある行動があったものの参加を排除する仕組みです。
そのため、常にプラットフォーム内は悪意に対して監視している状況を作っています。
そしてこの仕組みはビットコインなどには備わっていないことからもビットコインよりもセキュリティがしっかりしています。
なお、補足として過去に2018年にコインチェックでネムがハッキングされた事件がありましたが、これはネムのセキュリティが原因ではありません。
なおコインチェックも現在ではしっかりと仮想通貨を別で保管、管理しているためセキュリティ面は高まっています。
メリット③:コストが安い
ネムはビットコインなどと同じく非中央集権(全員で管理しよう)という仮想通貨です。
そのため、管理者負担がないこと、そして上記のProof of Importanceという仕組みにより圧倒的にコストを抑えた取引をすることが可能です。
だからこそより現実的に事業用としてのプラットフォームの利用をすることも可能です。
ネム(XEM/XEM)のデメリットとは
- 時価総額が少ない
- 報酬が少ない
- 今後もネットワークが維持できるか不透明
デメリット①:時価総額が少ない
2021年5月1日時点では時価総額が3348億円で、時価総額ランキングだと50位です。
そのため、メジャーなビットコインやイーサリアムと比べると時価総額が小さいために大口保有者の売却などが起きた場合には大きく相場が変動する可能性があります。
価格の変動が大きめな通貨であると言えるかもしれません。
デメリット②:報酬が少ない
上述でネムは独自の報酬方法の仕組みを採用していると解説しました。
ざっくりと1万XEMを保有していて、通常レベルの貢献度合いだとすると、0.05XEMの報酬がもらえます。
デメリット③:今後もネットワークが維持できるか不透明
ネムのプラットフォームを維持するためには、スーパーノードと言われるコンピュータが必要です。
しかし、ネムを維持するにはこのスーパーノードが必要なため、もしもこのスーパーノードが減少した場合は、今あるネムを活用していく必要があります。
(当初から89億以上のネムが発行されているため)
ネム(XEM/XEM)の将来性とは
- 2021年2月にアップデート
- 企業や政府なども提携している
- セキュリティレベルが高い
- 2022年のFIFAワールドカップホテル建設に関わっている
2021年2月にアップデート
2021年2月にsymbol(シンボル)と呼ばれるアップデートを行いました。
このアップデートは、
- 処理速度を格段に高める
- セキュリティを高める
ことが実現しています。
そして、このアップデートをきっかけにプラットフォームの名称が「ネム」から「シンボル」に変更しました。
そして、仮想通貨の名称がゼム(XEM)からジム(XYM)に変更されました。
企業や政府なども提携している
ネムのプラットフォームの価値が認められており、アラブやマレーシア政府とも提携しています。
また、テックビューロ社などとも提携しております。
今後セキュリティ面に信頼がました場合には、法定通貨に匹敵する利用の可能性も秘めています。
セキュリティレベルが高い
これは特徴でも解説した通り、かつ2021年2月のアップデートでさらにセキュリティが高まりました。
仮想通貨においてセキュリティ面は非常に重要であり、将来性は高いのではないでしょうか。
2022年のFIFAワールドカップホテル建設に関わっている
これはアップデートされたジム(XYM)を採用していますが、2022年に中東のカタールで開かれるFIFAワールドカップで現地のホテル建設で利用することを発表しています。
採用の理由は、シンボルのスピードとセキュリティの面で優れているとして、採用されています。
まとめ:ネムは時価総額が低いものの、将来性や魅力があり今後に期待できる通貨
- 送金スピードが早い
- セキュリティがしっかりしている
- コストが安い
- 2021年2月にアップデート完了
- 企業や政府なども提携している
これらの理由から魅力の詰まった通貨ではないでしょうか。
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まずは少額から始めてみましょう。
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では最後までお読みいただきありがとうございました!
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