仮想通貨を保有するにあたって「DEX(分散型取引所)」は重要なキーワードになってきます。
あまり聴き慣れないキーワードかもしれませんが、このDEXは今後、ご自身の仮想通貨を守る重要なことになるため基本的な仕組みを抑えておきましょう。
この記事では、
- 仮想通貨をこれから始める方
- 仮想通貨経験が浅い方
- DEXって何?という方
に向けて、なるべくシンプルに解説します!
DEX(分散型取引所)とは何?
DEXとは、Decentralized EXchangeの略であり、見出しの通り分散型取引所のことです。
そして取引所とは、仮想通貨を売買することができる場所であり、イメージとしては証券会社のようなところです。
そして、DEXの大きな特徴が「非中央集権型の取引所」です。
その反対に中央集権型の取引所がありますが、この中央集権というのは【管理者が存在するか】の違いです。
つまり、国内だとコインチェックやビットフライヤー、GMOコインなどがありますが、これらはあくまでその会社が管理している取引所です。
DEXとは非中央集権の取引所であり、取引所を管理している団体や会社が存在しないところです。
なお、DEX市場は2020年8月の1ヶ月の取引量は108.4億ドル(約1.14兆円)の市場規模であり、急激に伸びていることがわかります。
引用元:Decrypt
DEX(分散型取引所)の仕組みとは
- P2Pで個人同士で取引が可能
- スマートコントラクトで実装している
- 国家でも関与できない
P2Pで個人同士で取引が可能
このDEXに登録をすれば誰でも取引(他の仮想通貨と交換する)などが可能になります。
通常の中央集権型の取引所だとコインチェックやビットフライヤーに口座開設をしてからではないと取引ができません。
その点DEXは本人確認も不要で、誰でも参加することが可能です。
そして取引は個人間で取引をするため、コインチェックなどの運営会社を通さずに直接取引をします。
スマートコントラクトで実装している
管理者が存在していなくても稼働できているのは、「スマートコントラクト技術」を利用しており、自動的に契約などを行っていから実現できているのです。
そのため、不正することが不可能であるという特徴もあります。
国家でも関与できない
DEXは非中央集権として管理者が存在しません。
参加するのに本人確認もできないため、世界中の誰でも参加をすることが可能です。
そして、管理者が存在しないとために国家でも関与することができないことから、
銀行口座などを簡単には作ることができない新興国市場の方でも参入することが可能です。
中央集権と非中央集権の取引所の違い
中央集権 | 非中央集権 | |
管理者 | 運営会社 | なし |
資産 (秘密鍵) | 運営会社 | 自分 |
本人確認 | 要 | 不要 |
手数料 | 高い | 低い |
取引 ボリューム | 多い | 少ない |
基軸通貨 | 法定通貨 ビットコイン | 各DEXの基軸通貨によって (イーサリアムとか) |
DEXを利用するメリット
- セキュリティが高い
- 取引コストが安い
- 取引がいつでも可能
これらのメリットがあります。
それぞれを解説していきます。
セキュリティが高い
各取引所(運営会社)に通貨を置いておくと、その取引所がハッキングに遭う可能性もあります。
その理由として、取引所(運営会社)は常にユーザーが売買できるように、預かっている仮想通貨をホットウォレットと呼ばれるネット上に繋いで置いておく必要があります。
又、すぐには必要のない資金はコールドウォレットと呼ばれるネットから遮断したところに保管をしています。
そのため、常にいくらかの通貨(いくらかと言っても取引所なので数百億円レベル)はネット上にさらされています。
その点、DEXでは管理する団体のいない取引所であり、常に自分が秘密鍵を管理して保管しておきます。
又、ハッキングする側としても、このDEXにある1つのウォレットを解読しても一人のウォレットしかハッキングできません。
労力を考えると取引所(運営会社)をハッキングしようとなるため、狙われるリスクがかなり低いです。
取引コストが安い
通貨を交換する際の手数料は安い傾向にあります。
それはコインチェックやビットフライヤーなどの取引所で交換や送金をする際は、取引所内で不正な取引がないか監視をしています。
要は取引所の従業員の人件費などもあるため、コストが高くて当然です。
そのため、DEXであれば管理者もいませんし、コストが安くて当然です。
取引がいつでも可能
メンテナンスとは基本的にないため、運営会社などの理由により取引ができない時間はありません。
又、DEXはスマートコントラクト技術を用いているため、メンテナンスがなくても不正などをすることは基本的に不可能です。
DEXを利用するデメリット
- 自分で秘密鍵を保管しておくなど全てが自己責任
- 運営会社のサービスを受けられない
- 流動性が少ないと取引がすぐに成立しない
自分で秘密鍵を保管しておくなど全てが自己責任
管理者が存在しないため、全てが自己責任です。
特に秘密鍵を忘れてしまった、控えが紛失した場合は誰も引き出すことができません。
運営会社であればパスワードを忘れたら再発行などができるため、DEXは完全に自己責任となってしまいます。
運営会社のサービスを受けられない
例えばビットフライヤーであれば条件に当てはまると、不正出金された場合補償の対象などがあります。
又通常の取引以外にもコインチェックでんきなどのサービスもあります。(電気料金の支払いを切り替えるとビットコインが貰えるなど)
ただ、これらはその取引所の口座開設をしていたらサービスを受けることは可能です。
口座開設や維持も無料なため、そこまで問題ではないかと思います。
流動性が少ないと取引がすぐに成立しない
通貨の交換は需要と供給で成り立っているため、取引ボリュームが重要です。
運営会社であれば、仮に売りたい人がいなかったとしても、その取引所が保有しているため売買は可能です。(割高ですが)
そのため、DEX内だと売りたい通貨と買いたい通貨がマッチしないと取引が成立しないです。
おすすめのDEXは?
- Uniswap
Uniswapが有名なDEXのサービスであり、DEXで一番シェアのあるところです。
引用元:Etherscan
この記事ではDEXについて初心者向けのに解説しているため、使い方までは割愛しますがこのサービスがメジャーであり、日本人の利用者も多いです。
まとめ:仮想通貨に投資をするにはDEXは知っておくべき
今回はDEXについて解説しました。
今後仮想通貨の投資をする上で、自分の通貨を守るのは自己責任で守る必要があります。
取引所にもメリット、デメリットがあるため、両方を使いこなす必要があるかと思います。
又、DEXを利用するには英語になってしまうため、日本人が多く利用しているサービスを使って、都度調べながらやると良いです。
又、仮想通貨の経験が浅い方、これから始める方はこちらも参考にすると良いです。

では最後までお読みいただきありがとうございました!
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