株の配当金は不労所得を得るのに人気の投資先です。
しかし、ただ配当金が多い企業の株を買っても、株価が将来的に下がっては投資価値がありません。
この記事では、
- FIREを目指す方
- 安定した高配当株を見つけたい
- 株を買うときの判断する指標を知りたい
このような方に向けて、株の配当金などでFIREしている筆者が、株式投資の正しい指標の見方や株式の探し方を解説します。
目次
FIREをしたい方は株の配当は重要
FIREを目指している方は”不労所得”が必要です。
王道は株式の配当金で生活費を賄うことが必要です。
他の不労所得の例として、
- 不動産の家賃収入
- ブログ収入
- シェアリング
などがあります。
しかし、
- 不動産=空室リスクがある
- ブログ=更新し続けなければ収益が下がり、労働が必要
- シェアリング=資産価値は下がるため、収益は下がる
などリスクが高いです。
そのため、不労所得であれば高配当株を保有することをおすすめします。
優良な高配当株を見つける8つの判断基準とは
では高配当株に投資をするときの確認するべきポイントを解説します。
- 売上高
- EPS
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 営業活動のキャッシュフロー
- 現金等
- 1株あたりの配当金
- 配当性向
その1:売上高
売上高は企業の年間の売上です。
売上高が過去と比較して減少していないか、増減が激しくないかを確認しましょう。
その2:EPS
EPSとは、1株あたりの利益であり、当期純利益÷発行済株式総数で計算します。
指標には既に1株あたりの利益額が掲載されているため、自分で計算する必要はありません。
をチェックしましょう。
下がっていたら、株式(資本)に対して捻出する利益が減っているため、見送ります。
その3:営業利益率
営業利益率は、売上高に占める営業利益(本業の利益)の割合です。
本業の儲けを表す指標であり、赤字であれば当然マイナスです。
一部上場企業の平均は7%であり、7%以上あるかを基準に確認しましょう。
その4:自己資本比率
自己資本比率は全部の総資産に占める返済不要な資本の割合です。
銀行からの借入が多いと、返済すべき負債が多くなり自己資本比率が低くなります。
概ね50%程度以上を目安に確認しましょう。
最低でも40%以上は必要です。
その5:営業活動のキャッシュフロー
キャッシュフローは「現金」の増減であり、キャッシュフローがプラスだと現金が増えていることを意味します。
そして営業活動のキャッシュフローは本業の現金の増減を表しています。
最低でも過去5年間で営業活動のキャッシュフローでマイナスがないことを確認しましょう。
その6:現金等
企業において重要なのが現金が潤沢かどうかです。
もしもコロナなどで赤字になっても現金が潤沢であれば簡単には潰れません。
そのため、現金残高が増加傾向にあるかをチェックしておきましょう。
その7:1株あたりの配当金
こちらはその名の通り、1株あたり配当金はいくら出しているかを判断します。
過去の推移を確認して、増えているか、減っているかをチェックしましょう。
下がっているということは業績懸念があります。
しかし、上がっていても無理して配当金を出していたら問題があるため、8の配当性向も併せて確認しましょう。
その8:配当性向
配当性向は、純利益のうち何%を配当金として還元しているかの指標です。
概ね30%〜50%が適正です。
中には無理して100%に近い配当金を出すところもありますが、その場合はこれ以上配当金が増えることがないため、注意が必要です。
高配当の優良株を見つける流れを解説
何をどのように確認すれば良いかは解説しました。
では実際に、どのサイトを利用してチェックするのかを流れとして解説していきます。
- Yahoo!ファイナンスで高配当のリストを確認
- IR BANKで8つのポイントをチェック
- 企業のサイトで最新情報を確認する
- 将来どうなるかを予想する
ではこれらについて説明していきます。
手順1:Yahoo!ファイナンスで高配当のリストを確認
まずはこちらのYahoo!ファイナンスで高配当株の一覧を見ることが可能です。
この一覧が配当金の多い順に並んでいるため、この中から気になる企業をピックアップしましょう。
選んだら手順2以降の流れで指標を確認していきます。
手順2:IR BANKで8つのポイントをチェック
こちらのIR BANKで指標を見ることができます。
調べたい企業名か証券コードを入力し、左下で「決算」をクリックします。
すると上述した1〜8の指標が見れるため、チェックしましょう。
どれか1つでも懸念があれば見送り、違う企業のデータを見ましょう。
手順3:企業のサイトで最新情報を確認する
手順2で過去のデータを見たら、次は公式サイトのIRを見ましょう。
「企業名 IR」で検索するとサイトが出てきます。
公式サイトのIRで、”投資家向けのプレゼン資料”や”決算短信の最初の方”を見ることでどのような施策を行っているのかなどがわかります。
この情報を見ることで、企業がどのような施策で業績を上げるかがわかります。
手順4:将来どうなるかを予想する
調べた企業が将来に亘って成長する見込みがあるかを考えましょう。
このときになるべく、多方面の角度から見るようにしましょう。
- 業界や競合と当社の立ち位置
- 新しいサービスがあれば売れるだろうか
- 自分がそのサービスを使うとしたら購入するか
など自分や社会など様々な視点で思考を働かせてみましょう。
まずは5年後も成長しているかを目安に考えてみましょう。
まとめ:高配当株を探すには、”過去””現在””未来”の観点から今後を予想する必要がある
今回は、高配当で優良株の見つけ方について解説しました。
まず、
- IR BANKで過去のデータを読み解く
- 公式サイトで現在の状況を知る
- 多角的な観点から継続的に成長できるか予想する
これらのことが重要です。
すると高配当企業でも投資するべき企業は絞られてくるはずです。
ここまで徹底すれば優良企業と出会うことができ、将来性のある配当金を受け取ることが可能です。
なお、株を購入する資金を確保するための資産形成方法については下記で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

では最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント