会社員として働いていると、セミリタイアをしたいと思う方もいるかと思います。
特に近年「FIRE」という言葉も耳にするようになり定年まで働かないという考え方に変わってきています。

会社員として毎日決まった時間に出社するの辛いな〜。
セミリタイアするには何をすれば良いんだろう。。
この記事では、
- セミリタイアとは?
- FIREとの違いは?
- セミリタイアならではのメリットはあるの?
- 具体的にどうすればセミリタイアできる?
- 必要な資産額はいくら貯めれば良い?
などセミリタイアに関する疑問を、FPが徹底解説していきます!
目次
セミリタイアとは?
そのため、セミリタイアをするということは、株式の配当や家賃収入などの不労所得+自分でアルバイトなどをして働いて稼ぐ労働収入の両方がある状況です。
FIREとの違いは?
FIREとは、「Financial Independence Retire Early」の頭文字をとっており、完全に不労所得のみで生活費を賄えている状況です。
そのため、基本的には働いて稼ぐ収入がなくても生活できるレベルですが、
当然セミリタイアよりも資産額は多く必要になってきます。
近年では30歳前後でセミリタイアするケースもある
セミリタイアと聞くと50歳や早くて40歳代で会社員を辞めるイメージもありますが、近年は30歳前後や20代でセミリタイアやFIREをした方もいます。
しかも、何かビジネスで成功したわけではなくサラリーマンとして働きながら資産を増やして早期リタイアをしたのです。
最初にセミリタイアをしたい理由を明確にしよう
ではまずセミリタイアをするために、前提として「なぜ」セミリタイアをしたいのかを明確にしておきましょう。
この理由によって最初にとるべき行動は異なってきます。
例えば、
- 今の会社が体力的に辛い
- 上司と合わなくて精神的に辛い
- やりたい仕事があるが、収入的にできない
- 世界一周などやりたいことがある
- 趣味や家族との時間を増やしたい
など理由は様々ありますが上記のように、会社が原因で早く辞めたいのであれば今とるべき行動は「転職」です。
だからこそ、まだ会社員として働くことは必要です。
また他にやりたいことが仕事にできるのであれば、副業から始めて軌道に乗ったら副業を本業にするなど、初動のやるべきことは理由によって異なります。
FIREではなくセミリタイアをするメリットもある
FIREよりもセミリタイアの方がメリットがあるケースもあります。
それは、
これは実際に経験しないとわかりにくいかもしれませんが、完全にFIREをすると労働をしなくても生活ができます。
すると、人とのコミュニケーションが減少して、人生の楽しみなどが減少するということもあります。
セミリタイアするための方法とは
では具体的な方法を順番に解説していきます。
- 毎月の必要な収入額を理解する
- 何歳までにセミリタイアしたいか考える
- 必要資産額と許容する労働収入を計算しよう
- 支出を抑えて貯蓄率を高めよう
- 副業を始めよう
- 毎月投資を始めよう
今回は堅実にセミリタイアする6つのステップを解説していきます!
その1:毎月の必要な収入額を理解する
必要な資産額を調べるためには、現状の毎月の生活費を知る必要があります。
まずはあなたの毎月の生活費を確認しましょう。
そして仮に毎月の生活費が20万円だとします。
しかし、じゃあ不労所得と労働収入で20万円になれば良いわけではありません。
老後2000万円問題があります。
今後年金を受け取る方は高い確率で年金受給時期が繰り下げられたり、金額は減少します。
だからこそ年金を受給するために2000万円を貯めておく必要があります。
つまり、毎月の生活費が20万円であれば、
不労所得と労働収入を足して25万円を稼ぎ、そのうち5万円を老後資金に回すことが重要です。
その2:何歳までにセミリタイアしたいか考える
必要な収入額がわかったら次は、何歳までにセミリタイアをしたいかです。
これはあなたのライフプランなどで決めましょう。
これを決めないと実際にとるべきリスクが異なってきます。
あと10年でセミリタイアしたいのか、15年でセミリタイアしたいのか、
そして上述した生活費の金額によって必要な資産額が異なってきます。
目標の貯める貯金額を決めるためにも、何歳までにセミリタイアをするかは決めておきましょう。
その3:必要資産額と許容する労働収入を計算しよう
まず必要な資産額を調べるには、「4%ルール」があります。
参考値ですが、資産の4%程度が配当金として受け取る計算で考えています。
例えば、3000万円の資産額があれば、×4%=120万円
120万円が年間の配当所得(不労所得)です。
毎月だと月に10万円の不労所得です。
併せて、労働収入をいくら稼ぐ必要があるかを計算しましょう。
次に今の仕事内容を他で行う、もしくはフリーランスとして働く場合の時給を調べましょう。
これはクラウドワークスや実際の求人とかで確認すればわかります。
仮に時給計算で2000円だとして、毎月15万円稼ぐには、
週に3日働こうと考えた場合、
このように週に3日の勤務で良いなら、資産は概ね3000万円を作ることでセミリタイアできる計算です。
その4:支出を抑えて貯蓄率を高めよう
もしも上記の計算で、「週に2日の労働が良い」という場合は資産額を増やす必要があります。
その場合、労働収入は、
25万円 − 10.4万円 =14.6万円の不労所得が必要。
そのため、
必要な資産額は4380万円が必要であることになります。
上記を踏まえて、「貯蓄率」を増やしていくことが、資産を貯める近道です。
筆者は一般的に資産形成するなら、手取りの20%を貯蓄に回そう!と伝えています。
しかし、30歳前後でFIREやセミリタイアをした方は、手取りの内70%とかを貯蓄に回しています。
では、上記の「その2」で何歳までにセミリタイアをしたいかによって目標資産額の貯め方が異なります。
仮に資産額3000万円が必要と仮定しましょう。
そして、
- 今から10年と15年でセミリタイア
- 資産運用の利回り5%、8%、10%
- これを複利運用
- 金融庁の積立シミュレーションを活用
これを元に、毎月の必要な積立額シミュレーションをすると、
利回り | 10年 | 15年 |
5% | 19万3197円 | 11万2238円 |
8% | 16万3983円 | 8万6696円 |
10% | 14万6452円 | 7万2382円 |
このような結果になります。
つまり、このシミュレーションを元にこの金額を毎月貯蓄に回せるのかどうかを検討する必要があります。
現状で難しい場合は、
- 今よりも収入を増やす
- 支出を削って貯蓄率を高める
- セミリタイアの時期を少し遅らせる
これらを検討する必要があります。
その5:副業を始めよう
収入を増やすことで貯蓄率を変えずに、貯蓄額を増やすことは可能です。
例えば、現状やっている仕事を副業としてクラウドワークスなどを活用して仕事を探してみましょう。
また、今はTwitterなどから仕事に繋がるケースもあります。
勤務先が副業禁止の場合もあるため、ご自身の判断になってしまいますが、
副業をすることで毎月+5万円や10万円などを稼ぐことは難しくありません。
その6:毎月投資を始めよう
今までの流れで、目標となる資産額や毎年の利回りがわかったかと思います。
そして、目標額を貯める上では「複利」の力は必須であるからこそ。毎月投資に回していくことが大切です。
そして、セミリタイアしたい時期によっては利回り10%などのリスクを取る必要があります。
5%以下であれば「株式、投資信託、ETF」あたりでも狙えます。
しかし、10%を狙うとなると、
- 個別株
- 仮想通貨
このあたりを始めてリスクをとっていくことも検討する必要があります。
だからこそ、今までの順番で自分が必要な資産額などを明確に理解する必要があるのです。
なるべくリスクを取りたくない方は副業を頑張って、収入を高めることもアリです。
まとめ:セミリタイアをしたい場合は、逆算をして必要な額を調べることで取るべきリスクが異なる
今回はセミリタイアについて、具体的な方法などについて解説しました。
これを理解したら「行動」に移しましょう。
複利の力は1ヶ月でも早く始めることが大切です。
仮想通貨も取り入れたい方はこちらで、ロードマップとして基本が全てわかるように徹底解説しています。

では最後までお読みいただきありがとうございました!
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