サラリーマンとして働いているとルールなども多く、可能なら早期にリタイアしたいと思う方もいるかと思います。
近年「FIRE」という早期リタイアを指す言葉もありますが、20代でリタイアする方もいます。
目次
セミリタイアとは
サラリーマンを早期に辞める上で「FIRE」と「セミリタイア」の2種類があります。
- FIREとは「Financial Independence Retire Early」 (経済的に自立した早期退職) の略であり、
資産の配当などのみで生活できるレベル。 - セミリタイアとは生活する上で資産の配当などで稼ぎつつ、アルバイトなどの少額の副収入があれば生活できるレベル。
この違いがあります。
そのため、セミリタイアのレベルではまだ少なからず労働をする必要があります。
FIREを目指す場合はこちらで方法を書いています。

もちろんFIREよりもセミリタイアの方がハードルは下がるため、まずはセミリタイアができるレベルまで資産構築を行い、その時にサラリーマンを辞めるかの判断で良いかと思います。
セミリタイアすることのメリットとは
人によってサラリーマンを早期にリタイアしたい理由は様々あるかと思いますが、実際に筆者が感じたメリットを紹介します。
- ストレスがかなり減少する
- 睡眠時間が増えた
- 自由な時間が増えて、行動の選択肢が増えた
- 嫌な仕事は断ることができる
その他にも細かいメリットを感じる瞬間はありますが、個人的にはストレスの軽減が大きなメリットだと感じています。
ではメリットだけではない、デメリットも理解しておきましょう。
セミリタイアすることのデメリットとは
- セミリタイアの段階であり、まだ労働をしないと生活費は賄えない
(筆者はフリーランスとして収入を確保しています) - サラリーマンの給与所得という安定した収入がなくなる
- 日中の縛り(強制力)がなくなるため、気を緩めるとダラダラもできてしまう
- 1日の人とのコミュニケーション量が減る
これらのデメリットも感じます。
そのため、早期にサラリーマンを辞めることは少なからずデメリットもあることを忘れないようにしましょう。
(もしも再度サラリーマンとして働きたい場合は働くことも可能ですし、大きなデメリットではないとは思います)
セミリタイアするための流れとは
では実際にセミリタイアするための流れを知っておきましょう。
- 自分の生活費(必要な収入)を調べる
- サラリーマンを辞めたあとに稼げるであろう収入を知る
- 毎月の生活費と収入の差額を賄うために、いくらの運用資産が必要か計算する
- 3の運用資産を貯めるために資産形成を始める
この手順で計算をしていくことで、必要な資産額や、いつ頃達成できるのかもシミュレーションすることができます。
ではそれぞれ詳しく確認しましょう。
手順1、自分の生活費(必要な収入)を調べる
まずは毎月いくら収入が必要かを知っておく必要があります。
家計簿をつけている方はそれを見れば一目瞭然ですし、生活費が不明な場合はまず家計簿をつけることをおすすめします。
今後資産形成をする、資産を作るためにもご自身のお金の管理は大切です。
また重要なこととして、あくまで早期でのリタイアをするため、これからも老後資金を蓄える必要があります。
そこで毎月20%程度は積立投資などに回すための費用も追加で計算して下さい。
毎月の生活費が20万円だとすると、「÷0.8」をした25万円の収入が必要であり、毎月5万円は積立投資をして、20万円が生活費という計算です。
手順2、サラリーマンを辞めたあとに稼げるであろう収入を知る
もしも会社員の給与所得のみであれば、現時点でのあなたのスキルを洗い出してみましょう。
現在従事している仕事はまさしくスキルなはずです。
ご自身のスキルは会社員でなくても収入にすることができます。
例えばクラウドワークスやランサーズなどアウトソーシングのサービスに登録をすると仕事を探すことや依頼が来るため、収入を得ることが可能です。
その他にもウーバーイーツなどもありますし、会社員以外での収入を得る選択肢は様々あります。
ここで考えるべきは、ご自身のスキルだとクラウドワークスなどでいくらくらいの時給で収入を得られるのかを知っておきましょう。
仮に、
- 週に3日働く
- 1日5時間労働
- 時給で2000円
だとすると、
毎月12万円を稼ぐことができる計算です。
もちろんこれは概算なのと、実際にセミリタイアをしてからもう少し稼ごうと思った場合、労働時間を増やしたり、時給換算の高いスキルを並行で勉強することもできます。
手順3、毎月の生活費と収入の差額を賄うために、いくらの運用資産が必要か計算する
では上記の例を元に毎月12万円は労働収入を得られる可能性がありました。
そして生活費が毎月20万円だとすると、積立投資をする20%も含めて毎月25万円の収入が必要です。
そのため、
13万円を資産運用で配当などの収入を得る必要があります。
そこで、13万円の配当を得るのに必要な資産額はどのくらい必要なのか。
投資信託の平均利回りや上場株式の平均的は配当利回りは約3%程度です。
毎月13万円×12ヶ月=156万円
156万円÷3%(平均利回り)=5200万円
5200万円の資産を作ることができたらセミリタイアをするかの判断ができるタイミングということです。
手順4、3の運用資産を貯めるために資産形成を始める
目標の金額がわかったらあとはその金額に向けて資産を作っていくのみです。
資産形成の基本は「積立投資」です。
積立で毎月コツコツと投資をすることで、価格変動でリスクのある投資も、購入するタイミングを分散することでリスク分散をすることができます。
投資初心者の場合は、投資信託の積立投資がおすすめです。
投資のリスクを理解していない状況で個別株を購入したりするのは資産を減らしてしまう可能性もあります。
投資経験が浅い場合は身近なLINE証券の投資信託もおすすめです。


また、リスクをとっても良い、なるべく早くにセミリタイアを狙っていきたい方は仮想通貨の積立も選択肢としてアリです。
ハイリスクな仮想通貨を積立で購入することでリスク分散をすることができます。


まとめ:セミリタイアしたい方は計画性を持つことで早期に達成することが可能
- セミリタイアはあくまで労働収入もまだ必要
- セミリタイアのメリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう
- ご自身の生活費を見つめ直す
- ご自身の稼げるスキルやできることを考え直す機会にもなる
- 逆算していくらの投資資金が必要かを知る
順序通り計算することで明確な目標は見えてきます。
そしてあなたの大切な人生なので、もしもサラリーマンとしての現状に辛さを感じているならセミリタイアという人生もアリなのではないでしょうか。
こちらでは資産形成のロードマップも詳しく書いていますので、参考にしてみて下さい。


では最後までお読みいただきありがとうございました!
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