2021年の流行語にもノミネートされた「サウナの”ととのう”」という言葉。耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

サウナでととのう体験をしてみたいけど、正しい入り方、方法ってあるの?
この記事では、
- サウナでととのう(整う)正しい方法
- ととのう(整う)とどのような感覚になるのか
- 身体へのメリットはある?
- 整う体験を行う上での注意点
これらの疑問について、週に3回はサウナに行っているサウナーの筆者が解説していきます。
目次
サウナでととのう(整う)とはどのような状態のこと?
サウナで”ととのう”とは「心身ともにバランス良く整い、リラックスしている状態」のことです。
この状態になっているときは、身体がふわふわするけど、脳は良く働く状態になっています。
人によっては、
- 雲の上にいるよう、、
- 感覚が敏感になっている
- 頭が冴える
- ハワイの風に当たっているように気持ち良い
などの体感が感じられます。
正しいサウナの整い方とは
ではサウナでととのう体感をするにはどうすれば良いでしょうか。
一般的な整い方としては、
- サウナに5分〜10分程度入る
- 水風呂に30秒〜1分程度入る
- 外気温で5分〜10分程度ゆっくりする
(冬は寒いため、お風呂場の椅子などに腰掛ける)
上記を2セット〜3セット行うことで”ととのう”感覚を体感することができます。
なお、銭湯(温泉)によってサウナや水風呂の温度は異なるため、無理しない程度の時間調節をしましょう。
上記を繰り返していると、外気温でゆっくりしている時に、リラックス効果が発生し、
- ふわふわした感覚
- 脳が研ぎ澄まされる
- 気持ち良い
などの感覚が感じられます。
ととのう(整う)体験は身体にどのような効果があるの?
ではサウナでととのう体験をすることでリラックス効果が発生することは分かりましたが、他にもメリットはあります。
身体的にもサウナや整うことのメリットを知っておきましょう。
- 疲労回復や鎮痛効果がある
- 安眠効果
- 新陳代謝が良くなる
- 自律神経が整い、メンタル回復効果がある
- 免疫力がアップする
それぞれ解説していきます。
1:疲労回復や鎮痛効果がある
サウナと水風呂に入ることにより、β-エンドルフィンという物質が体内で生成され、副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になることで、疲労回復や痛みを抑える鎮痛効果があると言われています。
2:安眠効果
副交感神経が優位になることで、睡眠の質も高まります。
普段眠りが浅い人でも、ぐっすりと眠ることができたりと、朝起きたらスッキリする体験も感じることができます。
3:新陳代謝が良くなる
サウナの高温と水風呂の低温効果により、血流がよくなります。
その結果、新陳代謝がよくなり、脂肪燃焼効果が期待できます。
筆者はサウナに通い始めてから、体感として日常的に新陳代謝が上がった実感があります。
4:自律神経が整い、メンタル回復効果がある
サウナと水風呂に入ることによって、脳内ではβ-エンドルフィンの他に、”オキシトシン”と”セロトニン”という物質も生成されます。
オキシトシン:ストレス軽減
セロトニン:精神安定
の効果があると言われており、精神を安定させ、うつ病改善などの効果も検証されています。
ストレスは自分で気づかなくとも、昨今の自粛ムードなどにより蓄積されるものです。
ストレスを溜め込む前に、発散させる効果があります。
5:免疫力がアップする
サウナと水風呂の高低温により、血流が良くなります。
それは血管の弾性力が上昇するからであり、その結果、細部まで血流が行き届くようになります。
オーストリアのウィーン大学の発表によると、サウナに週2回入る人は入らない人に比べて、約50%も風邪にかかる率が低かったというデータがあります。
過去の研究データからも免疫力が高まるデータがあります。
サウナに入る上での注意点
サウナでととのう体感をする上では様々なメリット、効果があることは分かった反面、注意することもあります。
サウナに入る上で気をつけるべきポイントを解説していきます。
- サウナ内は上段が暑く、下段は気温が下がることを知っておく
- 必ずしも、入る時間を5分や10分など決めるべきではない
- 1セットの流れを行ったら水分補給をする
- 頭にタオルを巻かない
- 一般的な温度を守る
これらについても解説していきます。
1:サウナ内は上段が暑く、下段は気温が下がることを知っておく
サウナ室では一般的に段差になって座る形状です。
この時に、下段、上段では大きく温度は異なります。
室内にある温度計の位置と、一番上段かつ入り口から遠いところは10度程度も違う可能性があるため、座る位置によって入る時間を調節しましょう。
2:必ずしも、入る時間を5分や10分など決めるべきではない
上述の通り、座る位置によって気温が異なります。
また体調によっても調子が良い時、悪い時があるため時間が経過するまで我慢するのではなく、無理をしないで退出することも理解しておきましょう。
3:1セットの流れを行ったら水分補給をする
サウナに入っていると大量の汗を流すことが実感できるはずです。
それだけ水分が出ているわけであり、喉が乾く前には水分補給をするようにしましょう。
4:頭にタオルを巻かない
頭にタオルを巻くと、頭が蒸れて温度が高まります。
サウナ内でさらに頭を暑くしすぎると目眩や意識を失う可能性があるため注意しましょう。
5:一般的な温度を守る
一般的には、サウナは80度〜90度、水風呂は15度程度です。
ととのう体験を行うのは、この一般的な温度で行うべきであり、過度な温度(サウナで100度以上など)は、目眩などのリスクも高まります。
また、新潟大学名誉教授の岡田正彦先生は、過去のサウナによる研究データは一般的な温度で行っており、過度な温度でのデータではないと注意喚起しています。
まとめ:正しい”ととのう”方法で身体レベルを引き上げよう
今回は正しいサウナでの”ととのう”方法について解説しました。
サウナに正しく入ることによって身体が丈夫になるメリットがある一方、無理のしすぎで体調を悪くする可能性もあります。
注意点をしっかりと守りつつ、適切な方法でサウナに入ることで新しい体感を得ることができます。
ぜひあなたも”ととのう”体験をしてみてはいかがでしょうか。
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