仮想通貨のトロン(TRX/TRON)はまだ馴染みのない仮想通貨だと思いますが、
2021年3月17日に国内で初めてBITPOINTで取扱いが開始となり、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 仮想通貨トロンとは何?
- 仮想通貨トロンの特徴や将来性が気になる
- 仮想通貨トロンのメリットとデメリットは何があるの?
- 仮想通貨トロンは買うべきなの?
- 仮想通貨トロンの価格推移から買うタイミングなのか
これらのトロン(TRX)に関する情報について、トレーダーが解説します!
目次
仮想通貨トロン(TRON)の要点とは
①:トロンはコンテンツ向けのプラットフォーム
②:プラットフォームはイーサリアムベース
③:視聴者とクリエイターを直接繋がることが可能
④:クリエイターはトロンを利用してICO(出資を募る)が可能
⑤:出資者はクリエイターが有名になったらICOトークンの価格が上昇する可能性あり
⑥:まだプラットフォーム完成には数年かかる
⑦:購入するにはBITPOINNTのみ(2021年3月時点)
仮想通貨トロン(TRON)の基本情報
ではまず簡単に概要を知っておきましょう。
単位 | TRX |
発行上限 | 1000億枚 |
開発者 | Justin Sun |
取引開始 | 2017年8月 |
時価総額 | 約4091億円 (2021年3月11日時点) |
時価総額 ランキング | 27位 (2021年3月11日時点) |
主な目的 | デジタルコンテンツ向けの プラットフォーム |
アルゴリズム | PoS(Proof of Stake) |
仮想通貨トロン(TRON)の特徴とは
この分散型プラットフォームを活用することで、クリエイターが独自に収益を得る仕組みを作ることができます。
ベースはERC20トークン(イーサリアム)のスマートコントラクト機能を利用しています。
例えば、YouTubeなどの動画コンテンツはYouTuberの動画に対してGoogleが企業の広告を貼って、視聴数などに応じて、YouTuberに報酬を支払います。
この広告収入はGoogleが中間に存在しています。
このトロン(TRX)のプラットフォームを活用すると、動画などのコンテンツ発信者はコンテンツにトロンのブロッックチェーンを紐付けます。
そして視聴者が直接クリエイターに報酬を支払う仕組みです。
仮想通貨トロン(TRON)のメリット
- コンテンツのクリエイターは視聴回数にとらわれず、質に集中できる
- ブロックチェーンと紐づけるため、作品に著作権が守られる
- クリエイター自身がICOを活用でき、作品制作の費用を集めることができる
- 送受金の処理は1秒間に2000件を処理する能力がある
- 既に大企業と提携している
コンテンツのクリエイターは視聴回数にとらわれず、質に集中できる
YouTubeで動画コンテンツを制作しているYouTuberは「視聴回数」を意識してしまうことが問題点となっています。
そのため「迷惑 YouTuber」などが存在し、視聴回数を増やすために手段を選ばない人もいます。
その一方で、トロンのプラットフォームを活用することで「質」に特化することが可能です。
むしろ視聴者が気に入ったコンテンツに直接報酬を支払うからこそ「質」が重要になります。
ブロックチェーンと紐づけるため、作品に著作権が守られる
トロンのプラットフォームを活用することで、ブロックチェーンに紐づきます。
そして、コンテンツの改ざんも不可能になるからこそ、制作したコンテンツが消失するリスクがなくなります。
クリエイター自身がICOを活用でき、作品制作の費用を集めることができる
クリエイターがとあるコンテンツを作成したいと案があっても資金面で取り組めない場合、ICOを活用することで資金を募ることが可能です。
ICOはクラウドファンディングのようなイメージを持って頂いて構いません。
そして、ICOとしてクリエイターは独自の通貨(トークン)を発行するのですが、出資者としてもこのクリエイターが将来有名になった場合は、
このICOとして発行したトークンの価値が値上がりする可能性もあり、出資者にもメリットがあります。
送受金の処理は1秒間に2000件を処理する能力がある
送受金の処理は、トロンは1秒間に2000件を処理する能力があります。
ビットコインは毎秒5件程度、イーサリアムは毎秒25件程度であることからも、処理能力が高いです。
既に大企業と提携している
企業名 | サービス内容 | 概要 |
Peiwo | ストリーミング配信 | トロン開発者のJustin Sunが創業した 音楽・映像ストリーミングアプリ。 ユーザー数は1000万人以上。 |
Game.com | ブロックチェーンゲーム開発 | 「LOVE.PET」というサイト場で ペットを育成するゲームをリリース。 |
Obike | 自転車シェアリング | ユーザー数は世界で1000万人以上。 |
Baofeng | 中国版Netflix | ユーザー数は2億人以上。 市場価値は日本円で約325億円ほど。 |
これらの大企業と既に提携しており、トロンで支払うことも可能なサービスです。
仮想通貨トロン(TRON)のデメリット
- プラットフォームの完成は約5年程度はかかる
- コンテンツに特化したプラットフォームであること
- クリエイターが需要を感じる必要がある
- 目的が特化型であり、時価総額上位は考えにくい
プラットフォームの完成は約5年程度はかかる
後述でトロンの開発ロードマップを解説しますが、完成は2025年〜2027年の予定です。
それまでの間に大幅な価格の変動はあるかと思いますが、正式に実装するのはまだ先です。
コンテンツに特化したプラットフォームであること
市場のニーズは常に変化します。
YouTubeやTikTokなどを理由に動画コンテンツの需要が非常に高まりました。
基本的に今後も5Gなどコンテンツにおけるポジティブな流れはありますが、コンテンツが必ず盛り上がるとは限りません。
市場の流れを掴む必要もあります。
クリエイターが需要を感じる必要がある
トロンが一番重要とすることは、クリエイターがトロンのプラットフォームを活用するかどうかです。
実装することにより、視聴者と直接繋がれるためメリットは十分あります。
しかし、クリエイターはたくさんいても少なからず仮想通貨に対して抵抗を感じて、トロンで報酬を受け取ることを嫌がる可能性はあります。
目的が特化型であり、時価総額上位は考えにくい
トロンの目的はコンテンツ向けのプラットフォームです。
他の仮想通貨で時価総額上位にある通貨はビットコインやイーサリアム、リップルなど金の代替になったり、決済の基盤になったりと目的が大きく市場規模が大きいです。
しかし、コンテンツ向けという目的だからこそ、世界中を巻き込むほどの目的ではないことです。
そのため、トロンが時価総額上位に食い込むことは現状考えにくいかと思います。
これらのデメリットは理解しておきましょう!
仮想通貨トロン(TRON)の将来性は?
トロンはロードマップがしっかり決められており、まずロードマップで現状を知っておきましょう。
※横にスクロールできます。
プロジェクト | 時期 | 内容 |
Exodus | 2017年8月~ 2018年12月 | P2Pの分散型ストレージの土台を作りユーザーが無料で データをアップロード、配布、保存が出来るようにして、 信頼性の高いプラットフォームを作る。 |
odyssey | 2019年1月〜 2020年6月 | コンテンツ提供者は自分の作ったコンテンツに対して 著作権を持ち、そのコンテンツに対して適切な利益を 貰えるようにする。 |
Great Voyage | 2020年7月〜 2021年7 | ブロックチェーンを使ってコンテンツ提供者への所得の計算、 TRX所有者への配当金の支払い、サポーターの管理の 3つの問題を解決する。 |
APOLLO | 2021年8月〜 2023年3月 | コンテンツ提供者が自由に独自トークンを 発行出来るようにする。 |
Star Trek | 2023年4月〜 2025年9月 | 開発者がトロンで自由にオンラインゲーム プラットフォームを構築できるようにする。 |
Eternity | 2025年9月〜 2027年9月 | 開発者は自由にゲームプラットフォームを利用して ゲームを設計し、開発のための資金を確保し、 投資家がゲームに投資出来るようにする。 |
このようなロードマップで進んでいます。
トロンは2021年に日本でも初の上場となりますが、まだ発展中の仮想通貨です。
しかし、下記のように創業者は定期的に進捗をツイートしており、順調に進んでいます。
そして国内でも5Gが浸透するのはまだ2023年〜2025頃であり、上記のロードマップのオンラインプラットフォームの開発と同じタイミングなのです。
仮想通貨トロン(TRON)は買うべき?
引用元:Coin Market Cap
引用元:TradingView
トロンの過去最高値は、1TRX=約26円、
2021年3月11日時点では、1TRX=約5.7円程度です。
今まで日本で上場した仮想通貨は軒並み過去最高値を更新しているからこそトロンも上昇する余地が十分あります。
また、テクニカル分析としても買い時の指標が出ています。
そして筆者としては、今後のYouTube市場は右肩下がりだと感じています。
なぜなら、現状の YouTuberは広告で収入を得ていますが、個人情報の観点から視聴者の視聴履歴などの個人情報が厳しくなっています。
そして、当然ながらクリエイターは報酬が高いトロンのプラットフォームに流れるのは当然です。
まとめ:トロン(TRX)に将来性を感じた場合は長期投資をしよう
今回は仮想通貨のトロンが日本に初上場するため、トロンについての情報や将来性などについて解説しました。
トロンはロードマップの通り、真に価値が出るのはまだ数年先です。
しかし現状は割安であると感じており、同じように割安だと感じている方は今のうちに購入することをおすすめします。
そして日本の取引所であれば金融庁の管轄内であり、安心して保有しておくことが可能です。
そして今なら、取引に応じて最大で1万円相当のBTCプレゼントキャンペーンもあります。

では最後までお読みいただきありがとうございました!
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