過去に仮想通貨が盗まれた、ハッキングされたというニュースをよく耳にした方もいるかもしれません。
そのため、”仮想通貨=怖い”というイメージは強くなりました。
しかし2021年現在、ハッキングなどの対策は徹底されているため、対策をきちんと確認すれば大丈夫です。

万が一自分の仮想通貨が盗まれたらと考えると不安、、
この記事では、
- 仮想通貨が盗まれたらどうなるの?
- 盗まれないようにするための対策とは?
- 万が一盗まれたときの対処法とは?
このような疑問を持つ方に向けて、仮想通貨の正しい対策や設定、対応方法を解説します!
目次
仮想通貨が盗まれるケースとは
仮想通貨が盗まれるということ=ハッキングされるということです。
仮想通貨はネット上の暗号化されたデータでしか存在していないため、ハッカーによりその保有データを盗むことで、仮想通貨をハッキングします。
仮想通貨のベースとなっているブロックチェーンは過去に一度も改ざんされたことがないため、仮想通貨の仕組みが原因で仮想通貨がハッキングされたことは一度もありません。
過去の盗まれた事例とは
では実際にあった事例の一部を紹介します。
- 【事例①】マウントゴックスでビットコイン流出事件
- 【事例②】コインチェックでのネム(XEM)流出事件
- 【事例③】フィッシング詐欺による不正ログイン
【事例①】マウントゴックスでビットコイン流出事件
2014年に仮想通貨取引所の「マウントゴックス」のサーバーが外部からハッキングされて、当時のレートで470億円相当のビットコインと、顧客の資金28億円が流出しました。
【事例②】コインチェックでのネム(XEM)流出事件
2018年に仮想通貨取引所の「コインチェック」が外部からのハッキングされて、当時のレートで580億円相当の仮想通貨ネム(XEM)が流出しました。
このハッキングされた原因は、管理体制が甘く、当時仮想通貨のネムはホットウォレットと呼ばれる”常にネットに接続されている場所”に保管されていました。
常にネット上に仮想通貨が保管されていたことにより、ハッキングに逢いました。
なお、ホットウォレットとは反対にコールドウォレットが存在します。
ホットウォレットとコールドウォレットとは
【ホットウォレットとは】
仮想通貨の取引所や外部のサーバー上に仮想通貨が置いてあり、常にネットに接続している状況です。
【コールドウォレットとは】
さまざまな方法などを利用して、ネットから完全に遮断された状態で仮想通貨を管理する状況です。
コールドウォレットの方がネットに繋がっておらず、ハッキングリスクがありません。
なお、2021年時点ではハッキングリスクを考慮して、一部だけホットウォレットに置いておき、残りはコールドウォレットで管理しています。
そして顧客の仮想通貨は全てコールドウォレットに保管されています。
【事例③】フィッシング詐欺による不正ログイン
フィッシング詐欺とは、取引所の公式サイトに偽って不特定多数のメールに連絡を送ります。
そして、ユーザーがその偽サイトにログインしようと、IDとパスワードを入力することでIDとパスワードがバレます。
これを元に詐欺する側が、不正に取得したIDとパスワードでログインし、仮想通貨を外部へ送金する詐欺の手口です。
仮想通貨が盗まれないための5つの対策
仮想通貨が盗まれないためにも下記の対策を徹底しましょう。
- パスワードは最低12桁、大英、小英、数字、記号を含める
- パスワードは他と同じにしない
- 二段階認証は必ず設定する
- スマホは生体認証を設定する
- 複数の取引に分散して保管する
対策①:パスワードは最低12桁、大英、小英、数字、記号を含める
こちらのredditの調査によると、パスワードを解読するのにかかる時間は下記の通りです。
設定方法 | 数字 | 小文字 | 小+大文字 | 小+大+数 | 小+大+数+記号 |
---|---|---|---|---|---|
6文字 | 1秒以下 | 1秒以下 | 1秒以下 | 1秒 | 5秒 |
7文字 | 1秒以下 | 1秒以下 | 25秒 | 1分 | 6分 |
8文字 | 1秒以下 | 5秒 | 22分 | 1時間 | 8時間 |
9文字 | 1秒以下 | 2分 | 19時間 | 3日 | 3週間 |
10文字 | 1秒以下 | 1分 | 1ヶ月 | 7ヶ月 | 5年 |
11文字 | 2秒 | 1日 | 5年 | 41年 | 400年 |
12文字 | 25秒 | 3週間 | 300年 | 2,000年 | 34,000年 |
対策②:パスワードは他と同じにしない
パスワードを使い回していると、1つのパスワードがどこかでバレてしまったら真っ先にそのパスワードで試されます。
必ずパスワード生成ツールなどを使い、かつパスワード管理アプリなどで管理しましょう。
対策③:二段階認証は必ず設定する
二段階認証は、IDとパスワードを入力したあとに、再度2段階認証用のアプリで一時的に表示される6桁の番号を入力することでログインできる設定です。
ログインの手間が増えますが、大切な資産を守るためには徹底しましょう。
対策④:スマホは生体認証を設定する
生体認証とは、顔認証や指紋認証です。
スマホの取引所アプリでは、閉じないケースも多くスマホが盗まれたらそのままログイン状態であるケースもあります。
対策⑤:複数の取引に分散して保管する
1つの取引所に資産を集中するのはリスクがあります。
複数社に分散して保管しておくことも資産を守る大切なことです。
なお、筆者は3社に分散して保管しています。
もしも仮想通貨が盗まれる、ハッキングされた時の対応方法とは
もしも自分が取引所とは別にハードウォレット(USBなど)で保管をして盗まれた場合は、自己責任となってしまいます。
取引所に保管していてハッキングされた場合は、基本的に取引所の対応次第となりますが、過去の事例からすると「ハッキング時点での時価総額で補填」されます。
あなたの仮想通貨はネットから遮断されたコールドウォレットに保管されているため、落ち度は基本的にありません。
まとめ:仮想通貨が盗まれるリスクは減少している。ただし自分で守るための対策はしよう
今回は仮想通貨が盗まれる原因や対策などについて解説しました。
ただし、
- パスワードは最低12桁、大英、小英、数字、記号を含める
- パスワードは他と同じにしない
- 二段階認証は必ず設定する
- スマホは生体認証を設定する
- 複数の取引に分散して保管する
これらは徹底するようにしましょう。
また筆者がセキュリティ面も考慮して利用している取引所は下記で紹介していますので参考にしてみてください。

では最後までお読みいただきありがとうございました!
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