仮想通貨のエンジンコイン(Enjin Coin)とは仮想通貨の1つですが、国内での取扱いが今までなくて知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回2021年1月26日からコインチェックで取扱いを開始するにあたり、
- Enjin Coinはどのような仮想通貨なの?
- 将来性はあるの?
- 購入できる取引所はどこ?
このような疑問点があるかと思います。
目次
仮想通貨Enjin Coin(エンジンコイン)とは
Enjin Coinとはイーサリアムをベースとした、「Enjin Platform」というオンラインゲーム向けのプラットフォーム上で利用される仮想通貨のことです。
NFT(Non-fungible token)とは
1点もののトークンを作ることができるということは、とある「実物するモノ」「実物しないモノ」様々なモノやサービスなどと、NFTを活用したトークンを紐づけることで「価値」を生み出すことが可能です。
NFTの実例や今後できることとは
例えば、世界的な経済誌である「Forbes」では、このNFT技術を活用して、会員権をNFTトークンとして販売しました。
この会員権を持っている方は30日間、記事に広告が表示されないため、サクサクと記事を読めたり、広告の画像読み込み時間が短縮するメリットがあります。
その他にも、シューズで有名な「NIKE」は消費者が購入した靴にNFTトークンのデータをシューズと紐づけることで、管理をしたり、ゲームをしていて自分のキャラクターにNIKEの靴を履かせたりすることもできる見込みです。
また、NFTはブロックチェーン技術であり、ゲームの中のキャラクターとNFTトークンを紐づけて、1点もののキャラクターを育てて、ゲームのキャラクターを売買するなども可能になります。
Enjin Coin(エンジンコイン)の概要
単位 | ENJ |
発行上限 | 10億枚 |
開発者 | エンジン社 (シンガポール) |
取引開始 | 2017年10月 |
時価総額 | 308.3億円 (2021年1月24日時点) |
時価総額 ランキング | 78位 (2021年1月24日時点) |
主な目的 | デジタル資産であるNFTの購入、発行を プラットフォーム上で利用し、 NFTの活性化 |
アルゴリズム | Proof of Work (PoW) |
Enjin Coin(エンジンコイン)の価格の推移
【全期間】
【直近3ヶ月】
引用元:Coin Market Cap
このように2017年10月に誕生して、2018年1月には過去最高値である1ENJ=51.13円まで上昇し、2021年1月23日現在では37円程度を推移しています。
2021年1月上旬までは16円あたりを推移していましたが、コインチェックで日本国内初の取扱いの発表があってから一時、48円近くまで上昇しました。
この1ヶ月程度で3倍の価格上昇をしています。
Enjin Coin(エンジンコイン)の特徴とは
ではEnjin Coin(エンジンコイン)は日本で購入できるようになりましたが、どのような特徴があるのでしょうか。
- NFTの作成プラットフォームを開発
- メルト機能(不要なNFTをエンジンコインに戻す)がある
- イーサリアムベースであり、スマートコントラクトもあり
- 既にマイクロソフトと連携している
- 国内で初めての取扱い開始(2021年1月26日現在)
NFTの作成プラットフォームを開発
NFTは上述した通り、代替ができない唯一無二のトークンのことであり、このトークンを作ったり、売買したりするためのプラットフォームです。
この仕組みは今後のゲーム市場を変えていく次世代の仕組みとして注目を浴びています。
メルト機能(不要なNFTをエンジンコインに戻す)がある
メルト機能とは唯一無二のNFTトークンを発行して、不要となったトークンはエンジンコインに戻すことが可能です。
イーサリアムベースであり、スマートコントラクトもあり
イーサリアムベースであることからも、スゥマートコントラクト(自動的に契約機能も活用する)があります。
そのため、ゲーム市場でNFTに紐付けられたキャラクターやアイテムを売買した場合に所有者の証明も可能です。
その他にも上述した「Forbes」や「NIKE」の取り組みで所有者の移転や証明なども自動的に行います。
既にマイクロソフトと連携している
既にマイクロソフトが手掛ける「マインクラフト」というゲームでは既にNFTを用いて実際に取引がスタートしています。
この時点で市場としては既に実装されており、世界で2000万人以上の利用者が既にいます。
国内で初めての取扱い開始(2021年1月現在)
2021年1月26日からコインチェックでも購入可能になります。
このことからも日本市場でも購入しやすくなることから、利用者の増加が今後期待できます。
Enjin Coin(エンジンコイン)の投資メリットとは
ではEnjin Coinの投資メリットをチェックしてみましょう。
- NFT市場は将来性が高い
- 国内で初めて取扱い開始であり、日本市場でも購入可能となる
- 将来性に比べて時価総額がまだ低い(主観的)
- 既に大手企業と連携しており、実用性が既にある
- イーサリアムのERC-1155という規格を用いている
ではそれぞれ確認していきましょう。
NFT市場は将来性が高い
NFT市場はゲーム市場が筆頭ですが、「Forbes」の会員制にも紐付けたりと利用の幅が広いです。
ブロックチェーン技術を利用していることから所有の証明にもなり、気軽にサービスの売買をすることが将来的に実現するかもしれません。
国内で初めて取扱い開始であり、日本市場でも購入可能となる
先述の通り、コインチェックで取扱開始となり、今後は日本の大手企業も取扱いが出現するかもしれません。
当然ながら利用者が増加することは需要の増加に繋がり、価格の上昇に繋がります。
将来性に比べて時価総額がまだ低い(主観的)
2021年1月24日現在、時価総額は308億円であり、時価総額ランキングは78位です。
同時刻時点での仮想通貨全体の時価総額は98兆円であることからも、仮想通貨市場のわずか0.03%程度のシェアしかありません。
既に大手企業と連携しており、実用性が既にある
先ほど同様、マイクロソフトや、Forbes、NIKEなどでNFTを活用したトークンの発行を行っています。
このことからもさらに大手企業の参入可能性は高いと考えています。
また、トークンを売買できることは個人としての需要や利便性があることからも実用性は既にあります。
こちらの記事でも解説していますが、今後の仮想通貨は実需要が購入判断で重要になってきます。

イーサリアムのERC-1155という規格を用いている
ERC-1155規格とは、
- ERC-20
→複数のトークンをまとめて管理できるようにする規格 - ERC-721
→唯一無二のトークンを作り出すための規格
この2つの規格を併せ持っており、世界に1つしかないトークンを作り、ゲーム世界やモノやサービスと紐付けしつつも、複数のトークンをまとめて売買することが可能です。
例えば、ゲーム市場で、「キャラクター」「アイテム」など複数のトークンをまとめて売買するときにERC-721規格であれば、それぞれを送付するなどでシステムへの負担が大きいです。
そこでERC-20とERC-721のハイブリッドであれば、唯一無二トークンをまとめて送ることが可能であり、システムの負担軽減など、実用性のある規格を用いています。
「Enjin Coinが唯一購入できる交換所はコインチェックのみ」
Enjin Coin(エンジンコイン)の投資デメリットとは
- 時価総額が低いことから投資対象としてハイリスクである
- 社会浸透するにはすぐではなく長期目線が必要
- あくまでゲーム市場がメイン
時価総額が低いことから投資対象としてハイリスクである
Enjin Coinの時価総額は308億円程度です。
ビットコインの時価総額は63.5兆円あり、仮にビットコインの0.1%の資金がEnjin Coinへ移動するだけで635億円の資金流入となり、それだけで約3,2倍の価格上昇になります。
このように時価総額が低いからこそ、少額の資金の変動で大きく価格が変動してしまいます。
社会浸透するにはすぐではなく長期目線が必要
2021年1月現在、NFTの導入は世界的企業がメインであり、社会浸透するにはまだ時間がかかると予想できます。
特にブロックチェーン技術を駆使したプラットフォームを利用するエンジニアも必要です。
あくまでゲーム市場がメイン
ゲーム市場がメインであることから、社会全体で必要とされるわけではないことです。
ゲームをしない人もいますし、対応しているゲームが人気になるとは限りません。
このことからも利用される市場(ターゲット層)は限られており、時価総額において上位に入ることは現時点で見込みは薄い可能性があります。
まとめ:Enjin Coin(エンジンコイン)は将来性があるが、投資はハイリスク
- 国内で初めてのNFTの取扱い
- イーサリアムがベース
- 市場規模はまだ少ない
- 既に大手企業と連携して、実装スタートしている
- ゲーム市場がメインであり、ターゲット層は広くはない
これらのように、Enjin Coinは将来性はある反面で、ゲーム市場に特化していることからも社会全体に影響を与えるわけではありません。
しかし、ゲーム市場は世界で概ね16兆円の市場規模であることから小さな市場ではありません。
ただし、Enjin Coinの時価総額はまだ少ないからこそ、少額の売買でも価格変動は大きくなることから、「ハイリスク」であることを理解しておきましょう。
また、こちらでコインチェックの詳細を書いています。

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