投資をする上で、投資先も大事ですが、投資する期間も大切です。
同じ投資先でも短期投資か長期投資かで結果も変わってきますし、それぞれのメリット、デメリットが存在します。
この記事では、
- 長期投資ってどのくらいの期間のこと?
- 長期投資のメリット、デメリットとは?
- 長期投資に向いている投資先とは?
これらのように、長期投資を始めるか悩んでいる方に向けて、FPが解説していきます!
目次
長期投資とは
5年、10年と投資をし続けるため、将来性の見極めなども必要ですが、短期投資(1年以内や時には1日単位など)よりも一般的には価格の変動は小さくなる傾向にあります。
長期投資のメリットやデメリットとは
まずはメリットとデメリットを理解することで、正しく投資をする準備をしましょう。
長期投資のメリット
- 長期的な期間で投資をするため、1日1日の価格変動に一喜一憂する必要がない
- 投資商品によっては複利運用ができる
- 長期的に保有し、頻繁には売買をしないため、手数料(コスト)が少ない傾向にある
- 短期投資よりも価格の振れ幅は少なくなるため、リスクは低くなりやすい
- 定期的に相場をチェックする必要がなく、本業に集中できる
これらのメリットが考えられます。
資産形成をする上では「時間」を味方にすることが可能なため、投資する上で「長期投資」は非常に重要な手法になってきます。
ではデメリットも理解しておきましょう。
長期投資のデメリット
- 大幅な利益を得るようなハイリターンは狙いにくい
- 相場を定期的に確認しなくなりがちであり、売り時を逃すことがある
- ほったらかしになると「投資の勉強」をしない傾向にある
- ライフイベントなどで大きな金額のお金が必要な時に、現金化しにくい時がある
- 長期的に投資をするため、事前に投資対象を選定して購入する必要がある
長期投資は一般的に多くの方に推奨される投資方法ですが、きちんとデメリットも理解しておく必要があります。
特に長期だからとほったらかしになる傾向になりますが、最低でも1年に1回は投資配分のチェック(ポートフォリオ)をして、見直すことが資産形成に繋がります。
正しい資産配分のチェック方法は下記の、
「資産のポートフォリオは年に1回見なそう!FPの資産配分も完全公開」
で詳しく解説しています。
また、長期投資する場合は、将来性を見込んで投資をするため、事前に投資対象を選定して複数の投資先を選定する必要があります。
長期投資をする方法とは
基本的に、
- 積立投資
- 一括で購入して保有し続ける
この2択ですが、どちらが正解かはありません。
相場の結果によってどちらの方が大きな利益になるのか、大きな損失になるのはわかりません。
そのため、私が行っている投資方法は、「両方行うこと」です。
まず、長期投資向けとして、毎月積立で購入し続けています。
そして、相場が下がったタイミングである程度の資金を利用して一括で購入します。
この相場が下がったタイミングはどの程度まで下がったら買い時かはプロでも判断が難しいです。
そのため、一括で購入する時に、1回で余裕資金を全額投資するのではなく、3回程度や5回程度に分割して購入します。
例えば、株式であれば1株=1000円の株を購入したいと考え、50万円を投資するとします。
- 1株=1000円:10万円分
- 1株=950円:10万円分
- 1株=900円:10万円分
- 1株=850円:10万円分
- 1株=800円:10万円分
このように購入するタイミングを分散して購入します。
上記は一例で解説していますが、購入タイミングを分割することで「購入単価の平均化」をすることが可能です。
そして、仮に1株=850円までは下がらずに再度相場が上昇したら、30万円相当の投資に留まりますが、
購入単価は950円であり、当初一括で購入しようとしていた1株=1000円のタイミングまで株価が戻ることで利益が出ていることになります。
長期投資と短期投資をミックスさせよう
先ほど長期投資で一括で購入するとしても、購入タイミングを分散させることで「購入単価の平均化」により、リスク分散が狙えることを解説しました。
そして、相場は常に変動しているからこそ、その後長期で保有しようと考えていても、思った以上に価格が上昇するタイミングも起きることがあります。
その時は、長期投資だからと思わずに一度売却して利益確定をすることもアリです。
「相場が急騰したけど、また価格が元の水準に戻ってしまった」なんてことはよくあります。
利益を確定して初めて投資で利益を得ることが可能です。
また、売却する時も購入時と同じで全額一括で売却するのではなく、3回程度に分割して売却することで、一部は利益を確定させておく、残りはさらに価格上昇を期待するなどの役割が可能です。
一部だけ利益を確定させることで、「心の余裕が生まれること」、そして引き続き「長期投資を継続すること」もできます。
そのため、長期投資だからと決めつけずに利益が大きく出ていたら短い期間だったとしても一度利益確定することもおすすめです。
長期投資におすすめの投資商品とは
では長期投資の対象としておすすめを解説していきます。
- 株式
- 投資信託(ETF)
- 金/ビットコイン
これらは長期投資として向いている投資性質があります。
株式
株式は企業が発行する株を購入して保有し、株価が上昇して売却をすることで利益を狙うことができます。
また、株によっては配当金が貰えたり、株主優待を受け取る事ができるため、長期で保有しておくと恩恵を受けることも可能です。
株式は気になる企業の株を購入するため、その企業の業績などによっては株価は大きく変動する可能性があります。
投資信託(ETF)
投資信託は証券会社が取り扱っている、様々な投資先のパッケージ商品です。
1つの投資信託で複数の投資先に分散投資をしているため、株式よりも価格変動が少ない傾向にあります。
また、証券会社がパッケージ商品の投資先を選定していることから、その分の手数料が発生しています。
だからこそ、投資信託を購入する際には、
- どのような先に投資をしているのか
- 過去の成績はどうなのか
- 手数料(購入時、保有時、売却時)はどのくらいかかるのか
- その投資信託商品の目的は何か(インデックスかアクティブなのか)
など事前にチェックする必要があります。
なお、上記の株式や投資信託を始める場合は、必ず「NISA」を活用しましょう!
金/ビットコイン
金、ビットコインは現在似た性質を持っています。
金=有事の金として、そしてビットコイン=デジタルゴールドとしての認識があります。
どちらとも供給量(量の上限)が決まっていることから、需要が増加すれば価格が上昇する性質を持っており、「インフレ対策」としても有効な投資先です。
ビットコインに関しては私自身将来性を感じている仕組みであり、「毎月積立投資」で購入し続けています。
ただし、価格変動が大きいからこそ、初心者が始める場合は「少額、分散」を心がけましょう。
まとめ:長期投資は投資の1つの手段であり、分散投資を意識することで資産形成の手助けとなる手法
今回長期投資として、
- 株式
- 投資信託(ETF)
- 金/ビットコイン
これらの投資先を紹介しました。
重要なことは「リスクを分散させること」であり、上記の中から1つだけ選ぶのではなく、複数を組み合わせる、購入タイミングを分散させることでリスクを抑えましょう。
投資の基本を知りたい方や仮想通貨の基本を知りたい方はこちらでロードマップとして徹底解説していますので、こちらを読むことで「初心者を卒業する」ことができます。


では最後までお読みいただきありがとうございました!
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